Long

□2,妖精女王帰還
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マグノリア フェアリーテイル


「あ〜今日も平和ね〜」

ルーシィはカウンターに座り紅茶を飲みながら言った

「ぁい!今日は何事もなく過ごせそうだね」

その隣に座っていたハッピーも言った
そんなフェアリーテイルの平和な一日が…

―ガシャンッ!

「やんのかテメー!?」

「そっちこそ今日こそ決着つけてやるよ!」

…始まらなかった

「あんた達よく飽きないで毎日喧嘩できるわね」

ルーシィは呆れながら言った

「「こいつが喧嘩をうってきた!」」

見事にはもった二人

「見事なはもり(・・)てか、グレイ喧嘩するなら服着なさいよ!」

「わっ!またやっちまった!」

グレイは慌てて服を着た

「ナツ今日こそ決着つけてやるよ!」

「望むところだ!」

そして二人は喧嘩を始めてしまった

「ほんとによく飽きないわね」

「それが日常だしね。それにあぁ見えて二人は仲いいんだよ」

ハッピーの言葉にルーシィは驚いた顔をした

「え〜!!あのナツとグレイがぁ!?」

「ぁい!!」

ルーシィは信じられないという顔をした

「ハッピーの言う通りよ」

「あ、ミラちゃん」

ルーシィが横を向くとトレーを持ったミラが立っていた

「あの二人、確かに喧嘩ばかりしてるけど本当はギルでの中で一番信頼しあっているのよ
 ただ素直な気持ちが言えないんだけどね」

ミラの表情は穏やかな表情だった

「そうなんだ・・・・(あの二人が・・・)」

「だから、二人の事見守ってあげてね」

ミラは微笑んでルーシィを見た

「はい!!(ミラちゃんは仲間の事を考えてるな〜)」





「行くぞ!!覚悟しろよグレイ!」

「それはこっちのセリフだ!」

二人の喧嘩がヒートアップしそうになったその時

「大変だ〜!」

慌てた様子でギルドにロキが入ってきた

「ロキそんなに慌ててどうしたの?」

レビィが近付いて言った

「・・・・・た」

「えっ?」

「エルザが帰って来たー!!」

―ピタッ

その言葉を聞いた瞬間全員の動きが止まり
その場が静まりかえった

「えっ??なに?どうしたの??」

ルーシィは状況についていけず辺りをキョロキョロした

「エルザが帰ってきたんだよ」

「えるざ??」

ハッピーは片手をあげた

「ぁい!エルザはフェアリーテイルのS級魔導士なんだよ!!」

「S級魔導士?!」

「それで、フェアリーテイルで一番怖いんだ!」

「エルザさんって怖いの・・・・??」

ルーシィとハッピーが話していると

―バンッ

全員がドアに視線を向けると
大きな角を横に置き上半身を鎧に包んだ赤髪の女の人が立っていた

「今戻った、マスターはいるか?」

その声は凛としていてとてもよく通る綺麗な声だった
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