novel 1

□絡みつくのは愛の無い快楽
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『身体の具合はどうだい?藍鼠』


にぃっと微笑むと歪む兄さんの左頬に刻まれた桜の花弁の刺青


『っ…』

『ちゃんと言いなよ。どうなの?』

『こんな、の、ただ痛いだけ、ですっ…』



五日前に付けられた乳房の乳頭ローター


鍵は兄さんが持っていて外す事は出来ず、
電池が切れるまでは動き続ける仕組みだ
 
機械音がするので周りに気を使ってしまう


『周りの反応は?』

『…皆、気づいているかは、分かりませんが、気づいていて、も気にはっ…してくれてない、ようですっ…』


あの人たちのことだ

きっと本当に気が付く人はすぐ気が付いたろうし

気が付いてない人は本当に気が付かないままだろう
(俺としては後者がありがたい)


『へぇ…お風呂はどうしたのさ?此処共同風呂だよね?』

『…夜中に、一人で…人目を避けて…』


それでも人が入って来た時はタオルでなんとか隠し通した。


『ふぅん。じゃあ久しぶりにお前の乳首と対面するかな♪』


そういって乱暴に俺の着流しを肌蹴させる


『ふぅっ…!』

俺の声は震える

『あははっ、かっわいい〜』



兄さんの目には明らかに大きくなっていた俺の乳首が映し出された
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