novel 1

□黒のサンタクロース
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12月

師走とも言う


この時期

年末になり寺の住職さんの忙しく走り回る姿が由来しているらしい


『その話だけどさ』

『はい?』

『それは多分日本だからだよね』


まぁ中国とかにも住職さんいそうだけれど


『たしかに年末、それは大切な行事だよ 我が家じゃもっと上の行事があるけど…
さて話がそれたね日本だから住職さんが駆け回るんだ』

『2回目ですよ…』

『わかってる じゃあさ、グリーンランドじゃ爺走なのかな』


ジス?


『つまりサンタさんがクリスマスで忙しく急ぎ回るからだよ』


ずっこけた

一応雪の積もった屋外

しかも新雪だったから痛くは無かったが別のモノがかなり痛む


『はぁ…まぁサンタさんが忙しくなるのは分かりますけどね…』

『いや、一番大変なのはサンタさんじゃあないよ 確かに大変だとは思うけど』


俺がサンタさんだったらとりあえずプレゼント集めるの大変そうだからジャガイモの皮でも子供の枕元においておこう

もちろんジャガイモ本体は配達後美味しくいただきますが


『一番の重労働はトナカイだよ、重いソリにサンタにって…あんな寒い中走らされるなんて俺がトナカイならボイコットするね』




やっぱり俺達はちゃんと血のつながった兄弟らしい
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