桜ノトキ

□〜第八章〜
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"カチカチカチ"



力を入れすぎた刀同士が悲鳴をあげる



土方「どうした?
顔が苦しそうだぞ

耐久戦は苦手か?」


琉士「…へっ

お前こそ、汗かいてんぜ?」



二人は額に汗を浮かばせながら顔をつき合わせていた




なぁ琉士

きっとお前はあの頃に帰ったんだろう

いや、あの頃よりも強くなったんだろうな






あの頃より…






二人は同時に刀をはじき、距離をとった



琉士「?

何か考え事してんだろ」


土方「!?」


琉士「やっぱりな

副長の考え事をする時に唇の左側を上げる癖は直ってねぇようだな」


土方「あぁ

そうみたいだ」



土方は苦笑気味に言ってから改めて琉士を見た



土方「お前は今、次の行動を考えてるだろ」


琉士「!?な、なんで…」


土方「悪い癖だ

少しだけ右足を動かしただろ?

あれほど敵と対峙している時は気をつけろと言ったはずだ」


琉士「あぁ

そーだっけな」



琉士も苦笑気味に言った
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