桜ノトキ

□〜第四章〜
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香澄「こ…ここが城下」


仙太郎「どうでぃ?

賑やかなとこだろぃ?」


琉士「よしっ

好きなとこ連れて行ってやるよ

どこ行きたい?」


仙太郎「うぅわっ!?

くっせぇ台詞ぅぅぅ!!」


琉士「んだとテメェ…」


仙太郎「本当のこと言っただけでさぁ

ムッツリ琉士コノヤロー」


琉士「いー度胸じゃねぇか

抜刀しやがれ」


仙太郎「いーんですかぃ?

こんなところで殺りあっても…」


琉士「俺はどこだろうと気にしねぇな」


仙太郎「そうかぃ…

って…香澄!?」


琉士「あぁ!?

香澄がどうした…

って……」


琉士・仙太郎「い…いねぇ…」


―――
――







団子屋にて…

蒼助「まったく、騒がしい奴らだ

こっちまで巻き込まれたらたまらねぇよ」


香澄「クスッ

そうですね」


蒼助「あ、敬語なしな

俺、そういうのすっげぇ嫌だから」


香澄「は…はい…

じゃなかった、うん!」


蒼助「さってと」



蒼助が立ち上がり、フゥっとため息をついた



香澄「?」


蒼助「そろそろアイツらが来るころだ…

お前、足速い?」


香澄「えっ?

……まぁ人並みには…」


蒼助「ま、どっちでもいいや


逃げるぜ」



香澄「えっ…」



いきなり逃げるぜと言われてもと目を点にする香澄


蒼助「その方がスリルあって楽しいし、ただ城下見学ってのもつまんねーだろ?」



そう言ってニヤッと笑った顔は、幼い子供のようだった



香澄「逃げ切れる確率は?」


蒼助「…!!!」



蒼助はまさか話にのってくるとは思わなかったため、少しめんくらってしまったが、またニヤリと笑って



蒼助「120%」


と答えた
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