桜ノトキ
□〜第四章〜
1ページ/8ページ
香澄「こ…ここが城下」
仙太郎「どうでぃ?
賑やかなとこだろぃ?」
琉士「よしっ
好きなとこ連れて行ってやるよ
どこ行きたい?」
仙太郎「うぅわっ!?
くっせぇ台詞ぅぅぅ!!」
琉士「んだとテメェ…」
仙太郎「本当のこと言っただけでさぁ
ムッツリ琉士コノヤロー」
琉士「いー度胸じゃねぇか
抜刀しやがれ」
仙太郎「いーんですかぃ?
こんなところで殺りあっても…」
琉士「俺はどこだろうと気にしねぇな」
仙太郎「そうかぃ…
って…香澄!?」
琉士「あぁ!?
香澄がどうした…
って……」
琉士・仙太郎「い…いねぇ…」
―――
――
―
団子屋にて…
蒼助「まったく、騒がしい奴らだ
こっちまで巻き込まれたらたまらねぇよ」
香澄「クスッ
そうですね」
蒼助「あ、敬語なしな
俺、そういうのすっげぇ嫌だから」
香澄「は…はい…
じゃなかった、うん!」
蒼助「さってと」
蒼助が立ち上がり、フゥっとため息をついた
香澄「?」
蒼助「そろそろアイツらが来るころだ…
お前、足速い?」
香澄「えっ?
……まぁ人並みには…」
蒼助「ま、どっちでもいいや
逃げるぜ」
香澄「えっ…」
いきなり逃げるぜと言われてもと目を点にする香澄
蒼助「その方がスリルあって楽しいし、ただ城下見学ってのもつまんねーだろ?」
そう言ってニヤッと笑った顔は、幼い子供のようだった
香澄「逃げ切れる確率は?」
蒼助「…!!!」
蒼助はまさか話にのってくるとは思わなかったため、少しめんくらってしまったが、またニヤリと笑って
蒼助「120%」
と答えた