BBB
□極々一般的な日常....だったハズ
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あれからふらふらと街を彷徨い続けて早三時間。
お腹すいた、足疲れた、眠い、ゴロゴロしたい。
どこに行っても外国人のような人たちばかり。
でも聞こえてくるのは日本語。
でも文字は見覚えのあるハンター文字(らしきもの)。
そして今の時間は夕方の6時ころ。
頬をつねってみたが痛かった。
(ひりひりするくらいつねった)
このままでは野宿。
もし夢だとしても野宿は嫌だ!!
だが、金がない。
円しか持ってない。
自販機の前に行って飲み物を買おうとしたが駄目だった。
飲み物は買ってなかったが、食べ物はある(主に菓子)
するとそこに最初に声をかけたおじさんが。
「あれ、嬢ちゃん宿とかは探したのかい?」
探したけど金がねぇんだよ!!!!
なんて口が裂けても言えない。
『お金がなくて...』
「じゃぁうちに泊まっていきなよ。嫁も喜ぶだろうし。」
マジですか!!!
いや、これは罠かも。
こういう、うまい話には必ず裏がある。
だからと言って野宿は嫌だし.....
でもでも、うんぬんかんぬん..........
「じゃ行くぞ、嬢ちゃん」
ぱしっと手をひかれて、
強制連行ですか!!?
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結局最後まで手は離されず、
連れてこられたところは小さめの居酒屋でした。
「あら、ガルゼお帰りなさいもう開店時間過ぎてるのよ。」
と奥から出てきたのは可愛らしい女の人。
「悪いな、リリア。ところで金なしで困ってる奴いたんだが今晩泊めてもいいか?」
「いいわよ、どなたかしら?」
そしたらひょいって前に出された。
わわわ、緊張する!!!!
『は、初めまして、神楽=水無月です。』
一応名前の順番を考えてみました。
これであってるはず...。
「まぁまぁ可愛らしいかた、遠慮しないで泊まっていってちょうだい。お店が終わるまではここを離れられないんだけど。」
まじでいいんですか!!??
悪い人には見えないし。
いいよね、いいよね。
『あ、ありがとうございます。えと、ただで泊めてもらうのも悪いしお手伝いさせてもらいたいのですが。』
「いやいや、構わねぇ。今日は此処に来たばっかりなんだろう、疲れてるだろうし休め。リリア、部屋に案内してやってくれ。」
そしたら今度はリリアさんに手を引っ張られて2階へ連れて行かれた。
「ここの部屋使ってないから、自由に使っていいわ。じゃぁ何かあったら下に降りてきてくれたんでいいから。」
リリアさんはそれだけいって下りて行った。
カバンを下ろしてごろんとなってみる。
うーん、此処はどこなんだろう?
寝て起きたら夢でしたがいいなぁ。
よし、とりあえず寝るか!!
今日は歩き疲れたせいもあってすぐに深い眠りに落ちていった。
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