CCC

□出会い
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私、ミドリと申します。
(※普段はこんな話し方ではない)

今日はクリスマスイブですがもうすぐクリスマス。
(23時45分なので)

仕事でとある国立美術館からお宝を盗んできてほしいとの依頼が入った。

で、雪も降る中美術館の前にいるのだが...
・・
先客がいたらしい。

面倒だがその人も始末して、盗んで帰るという手間ができたが仕方がない。

そう思いながら建物の中に足を進める。







私の獲物が無事だといいのだけれど...

先ほどまでギャァギャァと悲鳴が響き渡っていた館内も今では静まりかえっている。

そして、私の目の前には一人の女。

床には黒くて赤い液体を流しているものがゴロゴロと。

周りには気配を消して潜んでいるであろう警備員の気配が数十名。

周りを見渡していると女が話しかけてきた。


「アンタ、此処に雇われた警備員かい?」

『まさか、此処のお宝の一つを盗みに来たんだけど、貴女に先を越されちゃったみたいね。』

「まだ何も盗ってないけど。」


この話し方に、この強さ、極めつけはあの容姿に服、幻影旅団のマチか...


『こちらとしては余計な労働はしたくないの。獲物が被っていなかったら協同戦なんてどうかしら。』

「(こいつ結構強い)まぁいいけど、アンタの獲物は?」

『私の獲物は〈アリアの最期〉よ。』

「じゃ、被ってないね。アタシは〈アリスの胡桃割り人形〉だったからね。」

『では、一端ゴミの掃除でもしておきますか。』

その言葉に一瞬周りの空気が揺れる。

この程度で動揺しちゃって。

まぁ何もわからない間にあの世に送ってあげよう。






あまり原作の年までは主要人物とは関わりたくないしな。

それに殺すのも殺されるのも嫌だし。

今はお互いあまり干渉しないのが一番。






何かの合図で向こうが動き出したとき、

二人は周りの黒い影の中に飛び込んだ。






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