短編色々

□桜蘭『笠野田』
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「あ゙ぁ゙?」

「ごっ、ごめんなさいぃぃーー!!!!!!!!」

…………

そんな感じで、初めて彼に会ったのは先週のこと。


笠野田律。

同じ2年の、クラスはD。

B組の私はすれ違ったことすらない…と思う。


先週は、すごく久しぶりにホスト部へ行った。
その帰りに、笠野田律にぶつかってしまい…


あー、こわかった。


ホスト部なんて行かなければ良かった。

金持ちは苦手だ。

親は完全な成金だし。


しかし友人がどうしてもというから、あんな金持ちの集まりに行ってしまった、もちろん後悔している。


今日は早く帰ろう、


「芽が…」


ん?


「…もう少しだな、」

笠野田律?!

え、植物に語り掛け…。



そういえば。
友人に聞いたことがあるような……あぁ、確か藤岡君に告白しフラれてからだいぶ印象が良くなったとか。

園芸部…だったっけ。


しかしあの顔は怖い。
やっぱさっさと帰

「しっかり育てよ」



…笑った。

なんか、すごく…笑顔が可愛……?!


私は今、何を考えた?


「ぁ…『苗字名前』?」

「えっ?!?!」


「やっぱり…あ、いや、悪かった、、この前は。」


あ、


「そんな、ぶつかったのは私だから!ご、ごめん!」

「ケガ、とか」

「律君こそ大丈夫だった?」

「りっ///あ゙ぁ゙、大丈夫だ全然。」


もしかして…照れたりしたら、怖くなるのか?

それはそれで、面白い。


「これ、落としただろ…」

「消しゴム!あの時落としたんだ!気付かなくってずっと探してたの!!ありがとう律君っ!!!!」

あぁ、名前。
書いてたから知ってたんだ、なるほど。

「ぷっ、」

「律君??なんで笑ってんの?」


「あ、すまない…いや、消しゴム、そんなに大事にしてる奴…初めて見て、」


「物は大事にしなきゃ。律君だって植物、大事にしてるでしょ?」

「あぁ、そうだな…苗字は良い奴だな///」


なんだろう。

すごく心が暖かい。

むしろ…。


「また会いに来てもいい?」

「?!…ぁ、あぁ、もちろ、ん」


「じゃあ、また明日^^」


退屈なお金持ち学校での生活が、これから変わるような気がした。


******
読んでくださりありがとうございます(*> U <*)

ものすごく久しぶりの短編でございました;;

相変わらず、下手ww
成長していません。。

ボサノバくんわからなかった(泣)
ファンの皆様誠に申し訳ありませんでした(T_T)

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