桜蘭高校ホスト部?!

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「いらっしゃいませ鏡夜様、何の御用でしょうか。」


「名前嬢に会わせていただきたい、が、貴方にも少し話がある。」


名前様をお待たせしているのだが…

「なんでしょうか、」


「最近名前嬢に変わったことなどは?」


…こいつ、


前々から名前様のことを探ってはいたが、まさか私にまで聞いてくるとは。


「特にありません」


「…本当に?」






殴ってもいいだろうか。


「本当ですよ。」


「そうですか、もし何かあればお知らせいただきたいがどうやら貴方は名前嬢をとても大切にされているようだ、」


うるさい


「当たり前です。」

「仕える身だからか?」


だまれ


「名前様は素晴らしいお方です、尊敬していますから。」

「尊敬、ね」


こんなに、


「…こんなに腹の立つ人間は貴方が初めてです。」


「全く思い当たる点がありませんが?」


「そういうところですよ、本当に目障りですね」


「…」


睨まれようが気にはしない

身分不相応な態度なのは承知しているが、

この男の前では
我慢できない。


「名前様をお呼びします、少々お待ちください」


なぜ名前様は
こんな男に…。

鳳の三男、
許されないのではないのか


こうして堂々と訪問までしてきたなんて。



これまでは、名前様の幸せだけを願い仕事をまっとうしてきたが…

いつの間に、

自分の腕のなかに居てほしいと思うようになったのだろうか。


気に食わないが、ヤツの言うことは当たっている。


名前様は変わった。


苗字家も。
家族達も。


とても気になるところではあるが、ヤツと手を組むことだけはしたくない。

自分の力でどうにかする。

恋というものが『片思い』で終わるのはまだいい。

片思いのほうが、楽しいとも思う。


しかし、謎が『未解決』で終わるのは気分が悪い。


これが、俺の理解されない部分だ。

別に理解されたいとは思わない。面倒だw


名前様の害になることがあるのなら、調査を続けることはできないのだが。

彼女を守のが己の役目だ。


「名前様ご準備はできましたか?」

『うわっはいっ!!!!』


「外でお待ちですので。」

『ありがとうございます!!!いってきます、長田さん!!』


「…いってらっしゃいませ」


やはりあの男を一発殴ってくればよかったな。
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