書物

□願い
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−願い−


忍術学園に入学した時、私ときり丸が恋仲になるとは思わなかった。

最初のきり丸の印象は、最悪ではなかったけど、少し合わないと思った。
けど、一日中一緒に居るのが当たり前の生活に慣れてきた頃から、きり丸を気になり始めていた。

『乱太郎ーー!』

名前を呼ばれる度にドキドキしていた。
一緒に居るという嬉しさと喜びが溢れそうだった反面、きり丸が想いを寄せていた土井先生と一緒に居るところを見付けてしまう度に胸が苦しくなった。

けど、そんなきり丸から“好きだ”と告げられ、私は嬉しかった。
きり丸の“好き”が、私を土井先生の代わりにする為に告げた気持ちだとしても、私はきり丸の本心だと思ってる。

大好きな人と一緒にいられるならば、何も望まない。


だからきり丸、私に“好き”を沢山囁いていて下さい。







−End−
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