02/01の日記

02:47
学生【小ネタ】5
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お兄ちゃんとマスクドのお話。


●ある日の服部くん家


樹「兄さん、こんな夜中に何処へ行くのです?」
兄「…樹は知らなくていいよ…」
樹「…そうですか」
兄「…」
樹「…」
兄「…ねえ、樹…?」
樹「何でしょう兄さん」



兄「…お姉ちゃん、欲しい…?」




その瞬間何とも言えない邪な笑みを浮かべた、一体何をする気だこの兄は。


樹「私の口からは何とも言えません」
兄「…そうだよね、突然で戸惑うかもだけど…その内紹介するね…?」
樹「…」
兄「…じゃあ行ってくるね、その人の所に…」



行ったのは多分その方の仕事先、確か居酒屋の店員だったか…?。


兄はその方のプロフィール全て把握している癖に自分の事は一切言わないから相手の方はきっと兄の名前すら知らない、ああやって居酒屋に通ったりスーパーで偶然を装って出会ったり…。


そこまで行動できるならアドレス渡すくらいすればいいのに…、もっと仲良くなるために率先して話しかければいいのに…。



その内何も知らないその人の手を引き家に連れて来るのではと心配になる樹であった。









でもあおちゃんのお姉ちゃんなら大丈夫そう。



一旦終わり

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02:17
学生【小ネタ】続き4
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●同じクラスの服部君4


スーパーで会った次の日。


ジュリオ「…なあ、マスクドの兄ちゃんって本当にどんな人なんだ…?」
樹「そうですね、野心家ですよ、欲しいものは何としても手に入れようとする人です」
ジュリオ「おう…、すげー兄ちゃんだな…」
樹「ただ心で欲しいと思っていても口には決して出さないので厄介なんです、相手の目に映る所にいて…相手に見てもらう行動をして…その内相手の心を占領し支配していくんですよ面倒な事を」
ジュリオ「それ兄ちゃんがシャイボーイってオチある?」
樹「無いです、むしろ超の付くドSです」
ジュリオ「おおう…」
樹「…でも、他人嫌いなあの人が珍しく人を好きになった事には…、弟としては喜ばしい事なんですけどね」


珍しくマスクドの表情が疲れている目をしていた。




樹(…ですが可哀想に、兄は狙った獲物は逃しませんからねぇ…)





小ネタ短編続き物。

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