短編集
□少女は言った『理由?誰でも良かった。って言えば満足?』と。そしてその場で自害した。
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怒鳴るしか脳のない貴方はその無能な頭を役に立たせる方法を考えた。
答えは出なかった。
出るはずもなかった。
だって貴方は怒鳴る事しかできないから。
誰か他人に移植させようとしたところで、そんな無能な頭を欲しがる医者などいるはずもないのだから。
何かの研究に役立てようとしたところで、そんな無能な頭を必要とする学者などいるはずもないのだから。
お国のためになることをしようとしたところで、そんな無能な説教人間は邪にされるだけなのだから。
だから私は貴方を捕まえて、縛り付けて、いたぶり続け、なぶり続け、悶え苦しむ貴方のその様子を全世界に公開したの。
貴方の頭を切り開いて、頭蓋を取り壊して、皺のない奇麗な脳みそをミキサーにかけて、貴方の口元に注いで注いで注いで注いで注いだ。
醜いものを喜ぶ下衆どもに貴方の醜い醜態を晒してあげた。
痩せ細って動かなくなった貴方に無数の甘美な歓喜の言葉が浴びせられた。
血まみれの骸骨が鮮やかな彩りを奏で嘆いているのを私は下から見下した。
そして私は貴方を捨てた。