Dream小説(TV5XQ)
□あなたがコンビニの店員だったら…
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「あの、カフェオレはよろしいんですか?」
「あっ!!」
そう言うと彼は、コーヒー売り場に走り出した。
「すみません。どうして分かったんすか?」
まさか話しかけられると思っていなかった私は少し戸惑う。
「あの、えと…、いつも2本買っていかれるので…」
「ありがとうございます。頼まれてたの、すっかり忘れて帰るところでした。」
そう言いながら微笑む彼。私の心臓はこれ以上もたないんじゃないかってくらいドキドキしている。
「それは、気付いてよかったですね。合計5点で590円です。」
これだけ言うのが精一杯だった。それなのに彼はまだ話しかけてくる。
「これ、ジェジュンヒョンのなんですよ。」
「ちょうどいただきます。…え?あの、そんなこと…」
「気付いてくれてますよね?僕が誰か。」
――終――