シチュエーションボイス台本

□ふらつく彼女を支える彼氏
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(さっきまで隣りで話していた彼女の姿がないことに気付く)


あれ?そういえばあいつ、どこ行った?
さっきまで隣りにいたはずだけど…。
おーい?トイレかな…。


全然帰ってこない…?
トイレじゃなさそうだよな…。
出かけるって聞いた覚えもないし…。
このアパートの狭い部屋で見当たらないってどんなんだよ(笑)
ねえー、どこにいんのー??
ん?隣りの部屋から返事が聞こえた気がする…?


(隣りの寝室を覗きに行く)


ねえ、どうしたの?こんな昼間から寝室なんかで…掃除でもしてるの?
ん?ちょっと待って、もしかして具合悪い?ごめん、俺全然気が付かなくて…。
喋るのも辛いかな?どうしたの?


あー…、めまいがしてきちゃったのか…。
さっきまで普通に話してたのに急にいなくなったからびっくりしたよ…。
カーテン閉めようか?明るいと辛くない?そうだよね、今閉めるからね。
あとは、っと…。
この部屋、ちょっと寒い…。部屋温めようか?
え?あ、そうなんだ。暖かいと気持ち悪くなっちゃうか…。
じゃあ、しっかり布団被ってな?風邪ひいちゃうから。
ん?喉乾いた?お水でいいの?うん、わかったよ♪
じゃあ、持ってくるから待っててね。


(リビングに水を取りに行き、戻ってきたら彼女が立とうとして倒れそうになっている)


…お待たせ。って、何やってんの!?もう!
倒れて頭でも打ったらどうすんの!
ほら、俺の肩に掴まって。ベッドに戻ろ…。
ん?あー、怒ってないよ。ごめんね、大きな声出して…。
そんな状態で歩こうとしてるからさ、びっくりしただけ…。
どこに行こうとしたの?スマホがない?確かリビングにあった気がするよ。
そういうのは、言ってくれれば俺が動くから、君は絶対無理しないで俺を頼って。
ね?じゃないと、彼氏失格でしょ?
うん、遠慮しなくていいから何でも言ってな。


(急に彼女が体を起こす)


今度は急に体起こして、どうした?
気持ち悪いって…吐きそう?…ではないのか。
気分が悪い感じか…辛いよね…。
お水飲める?はい、ゆっくりね。


(彼女が水を飲む)


少しすっきりした?よかった…。
じゃあ、落ち着くまでしばらくゆっくりしてな?
俺は隣りの部屋にいるから、何かあったら呼んでね。


…え?聞き取れなかったから、もう一回言って?
…ごめんね…って?…あのね、謝らなくていいんだよ…?
どんな君も支えていきたいから…。
元気な時も、今みたいに調子が良くない時も…悲しい時も…もちろん嬉しい時も。
君と同じ景色を見て、同じことを感じて、これからもずっと一緒に居たいんだ…。
だから、謝らないで?
大丈夫!何があっても君のそばにいるって約束するから、ね?
ほら、泣かないで。こっちにおいで。

(彼女を優しく抱きしめる)



☆完☆


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