シチュエーションボイス台本

□◇ホワイトデーのイルミネーション
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<本編>
(待ち合わせ。女の子が行きたがっていたイルミネーション会場に向かう)


あ、こっちこっち!
今日は人が多いから、ちゃんとそばにいないとはぐれちゃうぞー!
ん?あはは!今日は遅刻しなかったねって?
…うん、そうだね。いつも俺の方が待ち合わせに遅れること多いかもね。
いや、待ち合わせだけじゃないな…。んー。そうだなあ。
え?何がって?
えっと、今君にね、いつも待ち合わせに遅れるって言われてそうだなあ、と思ったんだけど。
よく考えれば朝もそうだわ(笑)学校もさ、結構ギリギリで、たまに間に合んない。
どうにかしなきゃなー、学校だからまだいいけど、社会人ならアウトだよね。
今日のホワイトデーをきっかけに、時間を守れる男になります!


え?そんなに笑わなくてもいいじゃん?君だって遅刻することくらいあるでしょ?
…え、ないの?一度も?…そうなんだ…あー、でも、言われてみればそんな気がする。
中学の時も、どっちかというと早く来てるタイプだったもんね。
君がいつもみんなよりも早く来て、教室の花瓶の水換えたり、窓開けたり…
日直でもないのにやってくれてたこと、知ってるよ?あー!驚いてる(笑)
なんでそんなこと知ってるの、って?そりゃあ…ね(笑)
中学の時から君のこと、意識はしてたからね♪
って、ん?これさ、一ヶ月前にも同じ話してない?
そうだよね、俺が恥ずかしい過去の暴露をしたのって先月のバレンタインだよね。


…というかさ…、そうそう…バレンタインだよ!
チョコくれたのは君だったのに、何故か俺が君に告白することになったよくわからん記念日!
俺が精一杯の思いを伝えたのに、君はあの日返事をくれなくてさ…。
じゃあ、ホワイトデーの時に気持ちを聞かせてねってことになったはずだけど…。
今日がそのホワイトデーですよー?君の気持ちはどうなのかなあ?
本命チョコをくれたんだから、俺は期待しちゃってるよ?(笑)


んー…まあ、その話は一旦置いといて…、さあ、着きましたよ♪
君が行きたいって言ってたイルミネーション!
それと、今の時期だと梅と桜まつりもやってるみたいだよ。
ここからは更に人が多くなるだろうから…、えへへ♪手、つないじゃおー♪
いいでしょ?うん、よかった♪
それじゃあ…っと、日が暮れるまで時間があるから、とりあえず梅と桜、見に行こうか!


(イルミネーション会場に着き、梅と桜の花を見て回る。そのうちに日が暮れる。)


梅の花にもいろんな種類があるんだね!
初めてこんなに見たけどすっごい綺麗だったね。
そろそろ…暗くなってきたからイルミネーションも始まるかも。
行ってみる?うん、よし、じゃあ見に行こっか♪


(梅と桜の会場からイルミネーションの会場まで移動)


見て見て!光の海だって。…すごい…綺麗。
キラキラしてて、ほんとに海みたいだね…。
ん?あ、そう言われればそっか…。
俺たち海無し県民だから、そもそも海にあんま行かないか。
どっかの綺麗な海のある島に行ってみたいよね…。
君も?じゃあ、一緒に行っちゃう?俺は君と一緒に行けたら最高に嬉しいけどね♪
ん?あれー?なんか照れてる?実は俺も今、恥ずかしいです(笑)


あ、ほらほら!なんか大きなパネルがあるよ!
へ〜、桜をテーマにしたイルミネーションなんだって。
うわ…、めちゃくちゃ綺麗…。桜ってほんとにいいよね…。
BGMにも合っててなんか感動する…。


(男の子が女の子にホワイトデーのクッキーを渡す)


この綺麗なイルミネーションの前で…っと。
はい!これ、ホワイトデーだからお返し!
先月のバレンタインには手作りのチョコレートありがとう!
しかも本命…で。ほんとに嬉しかったよ♪
俺からは定番のクッキーなんだけど、知り合いに色々聞いて選んできたから、美味しいはず!
ん?嬉しい?えへへ、喜んでくれてよかった♪


(女の子からの話を聞く)


え?君からも大事なお話?うん、もちろん聞くよ。
…あー、バレンタインの返事してもいいかって?
うんうん!聞かせて聞かせて!この1ヶ月ずっと気になってたんだからね。


…来年?…うん…、そうだね。俺たちも来年は3年生。で、君は受験生か…。
俺は高専だから何も変わらないけど…、君は高校卒業後は大学に行きたいんだったよね?
結構難しい所狙ってるって言ってたっけ。
…うーん、そうだね…だから忙しくなるよね…、勉強もしなくちゃいけないだろうし…。
え?あー…、バイトも…辞めるんだ…。そっか…。
うん…、うん…。遊んでる時間も、なくなる…か。そりゃそうだよね。
あーえっと…、てことは…、バレンタインの返事は…。
そっか…、そうだよね…。デートなんて…、そんなことしてる余裕ないよね…。
大学受験って人生においてもすっごく重要だと思うから…。すごくわかるよ。
あー、そっか…。そうだよなあ。…うん。
ごめん、ちょっと落ち着くから待ってね…。ふー…。


よし、わかった!来年が君にとって大切な一年になることはよくわかるから…。
じゃあさ、大学に合格したら…、その時にもう一度告白するから…。
…その時はぜひ俺の彼女になってね…?


…え?何?え?えっと…、ごめん、よくわかんない。何て言ったの?
ねえ、なんで何も言ってくれないの?え?違う?違うって何が?
君の言いたかったことと違うって?え、どこから違うの?
…うん、わかった。もう一度ちゃんと聞く。
そう…だね。バレンタインに君から本命のチョコをもらって…。
何故か俺が告白して…、その時に俺が君のことを好きって知ったから…。
こんな私でよければ、お願いします…?え?いいの?
いや、でもさっきの話じゃ、来年はすごく大切な1年になるから付き合うのは無理だって話に…。
そこが違うの?うん、大変な年になるから…、そんな年だからこそ大切な人がそばにいてくれると頑張れる気がする…か。
あ、じゃあ、俺と付き合ってくれるってこと?ほんとに…?
うわー、めちゃくちゃ俺の勘違いじゃん!
途中からもう、俺一人でしゃべってたよね?ほんとごめん。
いやいや、すっごく嬉しいよ!当たり前じゃん!こんだけ好き好き言ってんだから(笑)


君が大変な時、困った時、悲しい時には絶対そばにいるから…。
少しでも君の力になれたら嬉しい。
今日から俺は君の彼氏。で、君は僕の大切な、大好きな彼女。
いっぱい頼ってね?うん!楽しい思い出もたくさん作ろう♪
じゃあー、付き合い始めた記念日ってことで、お祝いしなきゃ!
ケーキでも食べに行く?もちろん!今からだよ〜♪




☆完☆
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