シチュエーションボイス台本

□◇記念日になったバレンタインデー
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(いつものバイト先で出会う)

 
あ、今来たとこ?今日も一日、学校お疲れ様。
そして今からバイトかあ…。
外は雪がすごいし、こんな日にバイトだなんてほんとに俺達えらいよねー。
ん?バイト終わってから時間あるかって?
別に大丈夫だけど、どうして?
…言いたくない…か。うん、わかったよ。後でゆっくり聞くからね。
よし、とりあえず今はバイト頑張ろう♪


(バイト終了。彼を店の前で待つ)


お待たせー。ごめんね、遅くなっちゃって。
店長に捕まっちゃってさ(笑)明日のシフトに入れないかって。
もう、勘弁してほしいよ、ほんとに。で、断り切れなくて結局ね…(笑)
まあ、先月はテストであんまり入れてないから丁度いいんだけどさ♪
…で…、話ってなんだっけ?ん?あ、ここじゃ話しにくい?
そっか…、じゃあ、えっと…。
寒いしさ…、おまけに雪も結構すごいしさ…、俺ん家来る…?
あ、いや、変な意味は全然ないし、嫌なら別にいいんだけど…。
俺ん家歩いて2,3分だから…。それに、今日は家族誰もいなくて。
だから…、え?あ、うん。じゃあ、行こっか♪


(歩いて彼の家へ向かう)


あ、ほら見て。
雪が降ってるのに星も見えるよ。少しずつ晴れてきてるんだね…。
すっごく寒い分、空気が澄んでるのかな、星がはっきり見えるよ。
ああ、そうだよ、あれが北斗七星。で、こっちにオリオン座が見えるね。
…うわっ!あっぶねー、こんな所に氷が張ってるなんて…。
あ、ありがとう。って、ごめん、思いっきり手握っちゃった…。
でもすぐ隣に居てくれて助かったよ。
そこにも氷あるから、君も気を付けてね。ちょっと手つなぐよ…。
…さあ…、もう俺ん家に着いたよ。鍵開けるから待ってね…。
はい、どうぞ上がって♪


(彼の家に上がる)


誰もいないし、リビングでいいかな?
うん、じゃあソファーに座って待っててね。今紅茶入れるから。


(紅茶を入れながら彼が話しかける)


今日のバイトはほんとに忙しかったよね…。
なんかいつもよりカップルが多かった気がするけど。
どうしてだろうね…。寒いと人恋しくなるのかな(笑)
はい、お待たせ。熱いから気を付けてね。


で、話って?え、今日?何の日かって急に言われても…。
2月14日…、あー…バレンタインか…?
いや、全然意識してなかったわ…。
あ、だから今日はカップルのお客さんがたくさん…。なるほどね…。
え?チョコ貰わなかったのって?貰わないよ(笑)
だって、俺の学校ほとんど男子校みたいなもんだもん。
一応共学だから女子もいるけど、学校が学校だからね。
なんていうのかな、女子力高いって感じの女の子は少ないかな…。
だから、チョコ貰ったやつ、いないんじゃないかな(笑)
それに、俺、そもそもモテないからね…、致命的だよ…。


(女の子が男の子にチョコレートを渡す)


え?えっと…、これ、何?あ、もしかしてチョコレート?
あー、ありがとう♪流石、女子力高いね!
ちゃんとただのバイト仲間の俺にまで用意してくれてるなんて。
義理チョコでも嬉しいです。大事にいただきます。


…あっ、えっと…ごめん。そんなに悲しい顔しないで…。
うん、わかってるよ。…これ、義理チョコじゃないよね…?
だって、手作り…。
それに、義理チョコならバイト終わりにお店の前で渡せばいいし…。
他のやつにだって渡すはず…だから、えっとこれはそういうこと…?
で、合ってる…?え、内緒なの?
なにそれー…。めっちゃ気になるじゃん…。


…ほんとはさ、今日がバレンタインって知ってたよ。
当たり前じゃん。この日を忘れる男はたぶんいないと思う。
1年に1度、好きな子からチョコレートもらえるかなって、何日も前から気にしてる。
中には、貰った数で自慢してるやつもいるけど、俺は好きな子からもらえれば一つで十分。
でね、やっぱり気になってたよ。
あの子からチョコレートもらえるのかな、どうなのかなって。
…え?あの子って誰って?さあ、誰だろうね(笑)。


(意味深な感じで彼氏が笑っている)


ん?今好きな人いるのって?う〜ん…、そうだなあ…。
すごく気になってる子はいるよ。うん、いる。
その子とはね、中学生の時に出会ったんだ。
小学校はね、同じ町内でも違う小学校だったから、初めて会ったのは中学の時。
あー…、確かにね。町内の小学校合同で宿泊体験があったよね。
そうだね、だからその時に一緒に泊まってるはずだけど、
グループが違ったから関わりもなくて。
でも、可愛い子がいるなって思ったのは覚えてる。
で、中学で一緒になって、偶然にもクラスが一緒でさ。
だけど部活も委員会も全然違ったから、そこでも関わりが持てなくて。
ずっと可愛いなとは思ってたけど、結局何もしないまま卒業。
高校も違うし、もう会うことなんてないんだろうなって思ってたんだよね。
そう思ってた…。だけど、違った。
その子にさ、実は最近、会えたんだよね…。びっくりした。


…高校生になった君の姿がね、ものすごく大人っぽくなってて…。
めちゃめちゃ可愛くて…。
俺の彼女にしたいって本気で思った…。
…って、え、あ、俺言っちゃってるじゃん(笑)…うわっ!恥ずかしっ…。
うん、当たり〜。
これ、ずっと前から君のことが気になってて、久々に再会した君に
一目惚れし直しましたっていう、俺の話(笑)
あー、もう!君のことだってことは言うつもりなかったんだけど…。
てかバレンタインなのに、チョコくれたのは君なのにさ、どうして俺が告白してるの!?
信じられんないんだけど…。


…ん?え?なんで君が顔真っ赤にしてるの?(笑)
今、恥ずかしいのは俺なんですけど…。
え?今何て言ったの?…うん…、うん。
え、そうなの?君も…、中学の時から俺のこと気にしてくれてたの?
えー…、全然知らなかった。
俺たちほんとに話したことすらほとんどなかったもんね〜。
でもそんなに前から相思相愛だったなんて、なんか運命感じちゃうね♪


…改めまして、バレンタインデーに俺から言うのもなんですが…。
君のことがずっと好きでした。
これから一緒に色んな思い出を作っていきたいです。
俺と付き合ってくれますか…?



☆完☆
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