忍たま 長編

□運動音痴
1ページ/3ページ



「きりちゃんっ!桃っ!」


笑いながら戻ってきた2人を見つけて、は組全員が集まってきた。


「もう仲直りしたの?」


2人の様子を見て、乱太郎が嬉しそうに尋ねると、きり丸と桃は顔を見合わせて、ピースサインをしてみせた。


「おうっ!」

「バッチリですっ!」

「「「「よかったぁーっ!!」」」」














「何もよくはなぁーーいっ!!」

「「「「わぁぁぁあっ!!!」」」」


安心したは組全員が、山田先生の怒鳴り声に飛び上がった。


「きり丸と桃!一体どこに行っていたんだ!?」

「すんませーん。ちょっと相談してて…」

「はいです。手裏剣の投げ方を…」

「ほぉー、もうそんなに仲良くなったのか。なら放課後、2人で裏山一周マラソンしてくるんだな」

「「えぇっ!?マ、マラソンっ!?」」


困った顔で悲鳴をあげる2人。


「ちょうどいい!きり丸、マラソンしがてら桃に裏山を案内してやりなさい」


笑いながら言う山田先生を見て、きり丸はしばらく黙り込んだ後、口をとがらせた。


「…ちぇっ、分かりましたよーだ。桃、頑張るか」

「はぁ…分かったです…」


それを見ていたは組メンバーは、“ぽかん”として彼を見ていた。


「…なんかきり丸、急に桃に優しくなったね」


のん気に呟いたしんべヱの言葉に、誰もがうなずいていた。


.
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ