雪のアルコバレーノ2

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了平君のパンチの威力で
ルッスーリアのサングラスが割れた

ツ「や やった!!」

綱吉君が喜んでるけど
ルッスーリアはそれで倒れるような人じゃない

空中で一回転して綺麗に着地する

ル「クリーンヒットしてたら ちょっとヤバかったかしら?」

ツ「そんなぁ…あと少しだったのに………」

いや…了平君が当てたのは…

その時

ピシピシ…

パリーン!

ツ「しょ 照明が!!」

了「うおおお!!!」

了平君がパンチを放つ度 光はどんどん消えていく

リ「これでやっと貴様とイーブンの状態でやり合えそうだな」


ライトが割れたつまり―…

了「刮目!!!」

了平君の視覚が回復するという事

獄「芝生頭のやつ!!」

ツ「これで見える!」

リ「はなっから照明を狙ってやがったんだ」

しかし ルッスーリアは……

ル「目を開こうが閉じようがどうでもいいわ それよりも信じ難いのは 照明を割る程の拳圧よ」

『いやいや ちゃうちゃう』

べ「ルッスーリア 奴の体をよく見てみなよ」


ベルと敬香に言われ ルッスーリアは了平君の体を見る。

ル「なっ!!?塩!?塩の結晶ですって!!?」

ツ「し 塩ー!!?」

ルッスーリアの言葉を聞いて綱吉君も驚く

要は

脱水症状を起こした了平君の汗が 照明の熱で水分を取られる

そこで了平君は 体の表面に残った塩を 拳に乗せて散弾のように放った

その仕組みを理解したルッスーリアは 怪しく口角を上げる

やべ キモい(え)

ル「私がちょっぴりヒヤッとしたのは 拳圧で照明を割ったと思ったからよ そんな事をしたのは 光り輝くパンチを放ったと言われる 初代の晴の守護者だけなんだもの」

ナックル……あ―…心当たりが少しある

綱吉君の武器であるグローブはジョットと同じように

了平君も ナックルと同じようにパンチを使う

容姿だけじゃあく技まで似てるな


その時

ル「この程度の猿芸なら 私にも出来るわ」

俊敏な動きで了平君に近付き パンチをくり出すルッスーリア
了平君は辛うじてそれをかわす

と その次の瞬間

バリーン!

了「なっ!!?」

音を立てて背後のライトが割れた

獄「芝生頭の塩をかすめて………」

ツ「同じ技を!?」

リ「いいや それ以上のテクニックを要するぞ」

リボーンが言う


ルッスーリアは パンチを避けた了平君の体の塩を拳圧で吹き飛ばしたようだ

リ「まさに ヴァリアークオリティだな」

ツ「ヴァリアー……クオリティ………?」

『ヴァリアークオリティ

人間業では到底クリア出来ないと言われる殺しを完璧に遂行する殺しの天才集団

それがヴァリアー

人々は ヴァリアーの悪魔の所業とも言われる殺しの能力の高さを 畏怖の念を込めて言うんだ



“ヴァリアークオリティ”と ね…』


私の解説にニヤリと笑う

ル「敬香ちゃんさすがね 
分かったかしら?私達とあなた達では実力差があり過ぎて 遊びにはなっても戦いにはならないのよ」

にっこり笑って言うルッスーリアに 了平君は返す

了「遊びかどうかは この右拳を受けてから言うんだな」

ル「んもう 分からない子ね そのパンチはさっきマネしてみせたでしょ?見切ったわ」

了「何っ!!」

それは本当だろう
でも了平君はぐっと構え直して

了「やってみなければ、 分からん!」

ル「んもう 諦めの悪い………」














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