雪のアルコバレーノ2

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チ「約束の時間に間に合いましたので、勝負への参加を認めます。」

山「焦らせやがって、寝坊か?」

獄「んなワケねーだろ!」

獄寺君は何があったが知らないけど
なんとか間に合って、よかった、よかった

チ「それでは、戦闘フィールドの説明に移ります。今宵の戦闘フィールドは、校舎3階全体。」

チ「勿論、この棟と繋がる東棟も含まれ、廊下だけでなく教室も認めます。」

獄寺君が得意そうな、遮蔽物のあるフィールド。

だが、ベルだって苦手なワケじゃない。
それは、両方…嵐の守護者だから。




チ「ただし、」


チェルベッロが言うと同時に、物凄い風が吹き荒れて、机が吹っ飛んだ。

『おぉ…』

チ「フィールドのあらゆる場所に、このようなハリケーンタービンが仕掛けてあります。」


ハリケーンタービン?からは、ランダムに4方向に突風を発生させるらしい。
すご、

了「あの風をくらったら、外に吹っ飛ばされるぞ!!」

山「滅茶苦茶だぜ…」

チ「そして今回は勝負に時間制限を設けます。」

チ「開始15分後にどちらかが勝利していなければ、ハリケーンタービンに仕掛けられた時限爆弾が爆発します。」

ツ「そ、そんなっ…!じゃぁ勝負が付かなければ2人とも……」


青い顔をする綱吉君に、チェルベッロはさらりと答える。

チ「死ぬでしょう。」

チ「どちらも嵐の守護者に相応しくないという事です。」


荒々しく吹き荒れる疾風…それが嵐の守護者の使命
それに逆らってまで守護者には、正直ならないで欲しい―…

と、私は思う

リ「やはり奴は本気になったみてーだな。」

バ「何て事を…」

獄「デスマッチかよ、おもしれーじゃねーか。」


獄寺君がぐっと拳を握った。

その時。

???「何だ?今のガラスの音は。」

『こ…この声…』

「怪我人はいねーか?」


チェルベッロの胸を揉みながら、シャマル登場…

ツ「なっ!」

ゴッ!!

シ「のへーーー!!」

『バカだ…』


チェルベッロの肘打ちを受けた、
シャマルは鼻から血を出している。

ざまぁ、みやがれ

ツ「シャ…シャマル!」

べ「トライデント・シャマル……噂では2世代前のヴァリアーにスカウトされ、それを断った程の男。」

『マーモン…その情報は、外れだ
正解は、ただの変態ナンパ親父だ』

シ「敬香ちゃん酷いね〜」

『これが、普通だ』

獄「何してんだよ、おめーは!!」

シ「ほら、バリーンって音したからさ、怪我人はいねーかと思ってな。それに、お前の勝負冷やかしてーしよ。」

獄「けっ。」

女しか興味無いシャマルも、弟子の事は気になるようで…

シ「ってわけでオレ、
こっちつくから!


よろしくな、
喪服の連中ーーーっ!」

やっぱり、バカだ

マ「へえ。
シャマルがあいつらとね。」

ス「ディーノにコロネロにシャマルに敬香……これ程の人材が何故集まる。一体どーなってやがんだぁ?まさかこれもあのチビの………」

その視線の先には、リボーンがいた。
……ちょとまて

『何故私は入っている?』

ス「すみませんでした。」

まだ何もしてない

べ「まぁでも、これで少しは楽しめそうじゃん。今日の勝負の相手」

その後、獄寺君は綱吉君に促されて円陣をやっていた。

時って凄いね。
あんなに嫌がっていたのに

「「「獄寺ーッ、ファイッ!オーーー!!!!」」」

シ「おーおー、若いってのは恥ずかしいねぇ。」


チ「それでは、両者中央に来て下さい。」

チ「なお今回のフィールドは広大なため、
各部屋にとりつけたカメラで、
校舎端の観覧席に勝負の様子を中継します。


また勝負が妨害されぬよう観覧席と、
フィールドの間に赤外線感知式の、
レーザーを設置しました。」

凝ってるね。

べ「爆弾使うんだって?って見りゃわかるか…」

ベルが獄寺君に近づく。

べ「肩に力が、入りすぎじゃね?」


そして獄寺君の肩を叩いたベル。
獄寺君は静かにベルを睨んだ…

チ「それでは嵐のリング、
ベルフェゴールVS.獄寺隼人。


勝負開始!!」

合図と共に、
ダイナマイトを投げる獄寺君

べ「導火線短っ」

近づくダイナマイトを、ベルは避けない。

ドン

『…………』

爆発音と共に舞う煙。
その煙から数々の何かに光が反射した。

獄「な!!」

『おぉ―』


それはベルのナイフ。
宙で円を画きながら並ぶナイフは、
獄寺君の周りを囲んでいた。


カカカカカカ


落ちてくるナイフを、
獄寺君は身を引いて避けた。








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