雪のアルコバレーノ2

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ヴァリアーの宿舎近くの裏路地


スパッ



血が吹き出し 男が1人倒れる

その向こうには 今夜勝負を控えたヴァリアー側の嵐の守護者・ベルフェゴールが立っている

マ「派手にやってるね ベル」

べ「また覗き見かよ マーモン」

マ「僕だけじゃないよ」

『まったくベル殺し屋狩りやめたら?
ねぇマーモン』

隣に現れたのは 霧の守護者・マーモンと
雪の守護者敬香

マ「…任務の度にご当地の殺し屋消して遊ぶの良くないよ 裏社会の政治が無駄にこんがらがるだろ?」

べ「政治なんて知ったこっちゃないって だって俺 王子だもん♪」


ベルはそう言うとにっこり笑う 白い歯が 綺麗に並んでいる
子供っぽい所に思わずため息をつく

するとそこに…

兄「ヴァリアー!貴様 よくも弟を!!」

新米の殺し屋兄弟の兄がやってきた

べ「おっ 来た来た 弟をやれば来ると思ったんだよね 売り出し中の殺し屋兄弟だし」


少しだけ嬉しそうに言うベルに 走って来た男は棒に太い針が付いた武器を向ける

兄「死ねや!!」

だが それがベルに当たる事はなく

べ「ん こいつ期待外れだな」

詰まんなさそうにへの字にし
キラリと光る薄型のナイフを取り出した

べ「これ 俺の武器ね」

その台詞が言われてから相手が倒れるまで 5秒と掛からなかった

『ふぅ ベルこの片付けだれがやるの?』

血で染まっている死体を見る

べ「日本の警察」

ベルは笑顔のまま言う
それに思わず

『…まぁ…うんそうだね』

脱力する
どうしてベルはこんな所で抜けているのか

『それはいいか んじゃまた並盛で』

べ「しししっ了解ー」

この血の匂いから解放されたい
早足でさっていく




あ ベルかマーモンに雪の守護者誰か聞くの忘れた














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