□咎
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さっきまでずっと見ていたのか、膝の上に両手が広げられている。


その手には、指の境目が分からない程赤や灰色の肉や臓物がこびりついていた。



声を出そうと沖田さんが口を開く。


しかしその口は開かれるだけで、何も言葉を紡ごうとはしなかった。



沖田さんを刺激しないようにゆっくり膝を進めていく。


近づくと血濡れの頭を撫で、大丈夫ですよと言って、その身をそっと抱きしめた。



頸動脈に冷たいものがあたる。


それでも頭を撫で、背中をあやすように叩くのを止めなかった。



やがて刀がからんと乾いた音をさせて床に落ち、掠れた声が俺の耳元で呟かれる。



ごめん、山崎。



いいんですよ、と笑って見せる。



貴方が俺の生きてる理由なんだから。



―完―


→反省会


 
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