ポケスペ鬼倒回想録

□第十三話 純潔の象徴
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「ここです……」



ブラックは昨日見つけた屋敷の裏山に皆を誘導していた。



「確かにいい場所だな。よく見えるし」



「だーれも俺らが昼間から真っ向勝負仕掛けるとは思っても無いっスよね?」




レッドとゴールドはしめしめと笑った。
グリーンとブルーは最終確認中。
異血組の中に静寂が訪れる。




「町人に被害が出ないようにしなさいね。騒ぎになると厄介だから」



「おッス!」



ゴールドとブラック、シルバーは山を駆け下り始めた。
守り人は多く見積もって百人。
楽勝だ。




「こんな総出動めったにないもんな!ヒャッホイ!!」




「今回は派手に暴れてやろう」




「銀狼さんに意見に賛成ですっ!!」




敷地に入るとブルーにもらった地図通り、目の前に蔵があった。




ゴールドは顔をにやけさせる。




「まずはこれからだな」




ドゴォォォオオオオン!!




シルバーが撒いた起爆札付きのクナイ。
それを二人がそれぞれの武器で刺激を与え爆発させる。




激しい砂ぼこりと爆風から逃れるため、三人は屋根に上った。




「何事だっ!?」




「蔵が火事だ!中には加熱まっとる!消化するぞ!!」




爆音のおかげで中からありがたくぞろぞろと守り人が出てくる。
ざっと倍ぐらいに増えた。




庭は兵で埋まった。




「ていやっ!」



ゴールドは薙刀を持って守り人の中に突っ込んだ。



守り人はなすすべがなく、ほとんど太刀打ち出来ずにやられていった。



「こ……金龍…!…くそっ」



「「ぐわぁっ!!」」




遠くで絶命しそうな声を上げて何人もの集まりが倒れる。




「何事だっ!?」



「……弱い……」



「!?」



シルバーは麻酔玉とクナイを片手に呟いた。
守り人はシルバーにじろっと睨まれて数歩後ずさる。



「ぎ…銀狼だと……!?あの有名な義賊の……」



「だが最近見かけなくなったがなぜここに………?」




その二人にブラックが蹴りを入れた。




音を立ててぶっ飛ぶ。




「今日だけ義賊職復活したんだぜ。光栄に思えよ」




「黒……鉄……!」




バタッ……




二人は気絶した。






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