ポケスペ鬼倒回想録
□第二話 混血の証
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「あ……、見つかった」
義賊黒鉄は、城の屋根をつたって急いで城へと忍び込んだ。
黒衣の忍者服に身を包み、軽やかに走る。
「ブルーさんの奴……、地図書き間違えたな」
この前は武器庫だったのに、と口から心の声がもれる。
「はっ………？」
目の前には大きな部屋。
この前の下見にはなかった。
明らかに怪しい。
「黒鉄ぇぇ！！どこ行ったぁぁ！！」
「マズッ！」
まずは何でもかんでもここに入ろう。
それから地図に描き足して。
宝を探す。
見つかったら、探すも考えるもできないからな。
人影が見えたが服装からして女。
大丈夫だろう。
ガチャ
ドアをゆっくり開ける。
そこで俺は運命の出会いをした。
見つけてしまったのだ。
きれいな少女を……。
