ポケスペ鬼倒回想録
□第二話 混血の証
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「義賊だぁ!黒鉄が来たぞ!」
「どこだぁぁ!くそっ…、宝を守れ!」
場内があわただしくなった。
白夜のいる部屋まで怒声が聞こえてくる。
それに加え足音が鳴りやむことを知らないように、バタバタと廊下を踏みならしていった。
「義賊黒鉄。ついにこの城まで手を伸ばしたのね…」
白夜が来たときの貢物や、市民から取った税などで、この城は今、お金にまったく困っていない。
でも私自身、市民からの税は絶対使いたくはなかった。
むしろ、義賊に来てほしかったぐらいだ。
「これで市民が楽になれば……」
でも義賊だからといって、賊に変わりはないし、つかまったら殺されるだろう。
でも、義賊はいい仕事だと思う。
こんな城で窮屈にしているよりは……………ね?