ポケスペ鬼倒回想録

□第一話 義賊戦士
1ページ/1ページ







ある三国の境の山鬼羅で、戦いに身を投じる11人の少年少女が暮らしていた。





職業は









    「義賊戦士」












しかし、鎖国が始まってから異国人狩り令がだされ、その子たちは人前から姿を消した。







みんな「混血」だったため為だけに、済む場所を追われ、殺されかけ、奴隷にされた。







そんな動乱の中を生き抜いてきた英雄を書き記した戦士の孫は、英雄から回想を聞いたと言う……。












   ・・・鬼倒回想録・・・







          









空が暗い、そんな初春の夜。
私は城の自分の部屋で、星を眺めていた。





昨日と継いだばかりの私は城の外に出るの話固く禁じられていた。
私の生まれは名のある名家………らしい。





なぜそんな中途半端なのかというと、わたしは記憶喪失。
まったくもって、何も覚えていない。
自分の名も、両親の顔も、ココがどこなのかも。





父と名乗る人が私をここへ送り込んだ理由はたぶん、城の祭りごとにちょっかいを出したかったのだろう。




にしても空がきれいだった。






「今日どんな物語を考えようかしら……」






空を見上げ、空想を思い浮かべるのが好きだった。
と言うと嘘になる。
何もすることがないため、ただの暇つぶしだ。




最近になって、三国が異国人払いを始めた気がする。




今いる国は残月。





三国の中でものすごく異国人を嫌っているともっぱら噂が流れている。





それじゃあ……。


ため息を吐いた。



「私はどうなるのかしら……?」





「姫様……、失礼します」





使いの隼が障子をあける。





 .
「例のもの……、お持ちいたしました」





「ありがとう。ちゃんと守るわ」





隣の部屋にどんどん荷物が置かれていく。





「ではお願いしますね、白夜姫様」





「分かってるわ、隼」





私はすんだ水色の瞳を彼に向けた。
白夜と言う名は隼がつけてくれた。
もとからの側近だと言うが、全く分からない。
























fin

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ