ポケスペ鬼倒回想録
□第二十七話 裏の裏のそのまた裏
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再び戻ってきた浄都宮鳳凰門前。
あのときはもう会う事はないと、カッコつけて出て行ったのに、言ったホワイト達自ら足を運ぶことになろうとは思ってもみなかった故、とても恥ずかしい思いでいっぱいである。
人間と接触するのは異血組にとっても危険な行動であり、今まで禁止されてきたものだ。
ゴールドの怒られぶりを見ればわかるだろう。
とにかく、危険な行動をもう一度しなければならない。
ノリ気ではないが、レッド達の言う事を信じてもう一度接触を試みる。
「どーせ俺達の正体ばれてるんだろ。忍び込んだ方がよくねぇか?」
ゴールドの馬鹿発言にホワイトは首を振った。
「駄目です、駄目に決まってます。私達をここに派遣したのはほかでもない信頼関係があるからなんですよ。まさか、交渉をしに行くとは思ってもみませんでしたけど、忍び込んだりでもしたら信頼関係が崩れかねません」
「へいへい、捕まってもしらねぇからな」
コンコン
「覚悟は前もってつけてあります」
「それって安全保障なし?」
ゴールドがそれに気付いたのはドアを叩いてからのことだった。
ギギィ
小門があく。
「誰だ?…って主上じゃありませんか!」
槍を構えた門番を見てため息。
「ほらな」
「う……、だ、大丈夫ですって!あの、現主上にお会いしたいのですが」
「駄目です!あなたは主上と言えども反逆者、主上にはお会いさせることは………」
ゴールドはめんどくさがって門の中に首を突っ込んだ。
「主上が通るんだよ、速く門を開けろ。開けねぇとお前の首今すぐ落とすぞコラァ」
睨みのきいた瞳で門番を睨んでいる。
なぜか、無実な門番が可哀想になってきたホワイトであった。
「わ、分かりました!主上が通る!門を開けよ!!」
「そーそー、そうすりゃいいんだよ」
満足そうなゴールドをみてため息をつく。
半分以上十割以下脅しですよねと。
開いた門をくぐりホワイトとゴールドは中へ誘導された。
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