ポケスペ鬼倒回想録

□第二十六話 鍵となった少女
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〜作戦〜
壱 決められた面子で東西南北、山へ通じる道をふさぐ。
弐 サファイアと護衛二名は鬼羅堂で待機。
参 敵が来たら何としてでも食いとめる。
四 もし数に限界があって仲への侵入を許した時、第二区間で待機している戦闘部隊が排除。
五 最終領域内に入ったら遠距離射撃部隊が鎮圧する。
六 もしものときには、サファイアは脱出する。



【東軍】    【西軍】     【南軍】      【北軍】
☆レッド    ☆グリーン    ☆レオ       ☆神威
 阿伏兎     神楽       クリス       ホワイト
 ミレイ     シルバー     ゴールド      ブラック
 ミツル     ハマナ      エメラルド     イエロー


【戦闘部隊】  【遠距離部隊】   【待機】
☆パール    ☆ブルー       ルビー
ダイヤ      プラチナ      ☆マサ












「どうしてばらばらにした?」

阿伏兎がメモを取りながら呟いた。

『他の組、一派はここを拠点としていないか
ら余り山には詳しくないはず。連携をとれな
いのが妬ましいけど力量と頭で考えた』

「確かにな、これだったら攻めも攻撃もでき
る」

『レオが言うなら大丈夫ね』

馴れ馴れしいったらありゃしない。

「よし、今日から各自守り場所で寝泊まり
だ。夕食時は交換で鬼羅堂に戻るということ
で。今すぐ準備をしようレッド」

「レオ?」

「何ボケっとしている、お前の号令がないと
動けないんだぞ。やるからには仲間を守る、
そうじゃないのか?」

レッドも薄く笑い

「よし、各自準備に入れ!!」

「「「「「「「「「おう
ッ!!」」」」」」」」

レッドは堂々と号令をかけた。

さて、そろそろ体を返してもらわないと。

遅くなっておこられたら最後だ。

だって……………だって組長神威さんなんだ
もん!!(泣)

怖くて怖くて仕方がない。

あの細身のどこに国一個滅ぼす力が宿ってる
と言うのか。

「さて、一番人通りの多いとされる北を任さ
れたんだ。勝ちに行くよ。ついでに皆より多
くの人を殺そうね♪」

『途中から目的が違う気がするんですけど。
あきらかに守る目的じゃなくなってるんです
けど』

神威がニコッてこっちを振り向いた瞬間秒速
一秒ほどで抱きつかれた。

ブラックの顔が硬直する。

「君がさっきの黒陽のご主人さま?」

『はい、そうですけど………躾がなってなく
てごめんなさい、私の裏なので……』

「ってことは君はいい人なのだね♪でもちょ
っぴり天然ってところかい?」

『………そうなのブラック君……?』

「そうだね、確実に」

私天然んんんんんん!!?

少し……ショック………かな……?

そう思われてたなんて……。

「君って面白いね♪俺のところに来るといい
よ」

それって………

1 結婚

2 夜兎組に入る

のどちらかよね…………?

『ど………どういう意味で……?』

「俺の組に入って事がすんだら結婚ってとこ
かな?」

どっちもだったァァァアアアアア!!!!

「レッド、この子もらっていい?」

「え?ホワイトを?」

レッドは少し考え

「いいよ」

と普通にこたえた。

私ってそんないらない存在だったんですかァァァァァアアアア!!!!

「ちょっと待てィ」

ブラック君?

「神威組長、こいつは俺が盗んできたもの
だ。俺の所有権にあります」

「へぇ………なら奪ってやるから覚悟しとけ
ヨ」

こんなところでいったいなんて会話してんだ
この人たち!!

【結婚は私の意見も聞かないと、殺しちゃう
よ】

黒陽の脅しに耐えきれず私は皆をせかした。

『ほ……ほら行きますよ神威組長イエローさ
んブラック君!!』

「そうだね、出発としようか」

こういうことで私達は北の街道に向かって歩
いて行った。

その背後でゴールドとグリーンの言い合いが
聞こえてきたがどうせ単独行動の不始末につ
いて怒ってるだけだろう。

だって思いもしないでしょ?

またわざわざ敵陣に行くなんて……ね。






















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