短いお話

□空飛ぶ帽子
1ページ/5ページ
















「はあ、もうほんっっとサイアク。こんな罰ゲームある!?普通!!あんっのクソ兄貴共.... 」



























昨日6人でやっていたポーカー。珍しく罰ゲームをつけてやったらいつも絶対に負けない僕が、ボロ負け。

何故かってそりゃ....
















『末っ子が “敗北” から逃れらると思ってんのか?』

『悪いなトッティ。』

『お前の負けは最初から決まってたんだよ。』

『へっ、ざまぁ... 』

『はは!!!トッティ!まけまけー!!!!』

























カモられたんだよ... あいつら全員に嵌められたんだ!!
くそ〜 手を組むなんて、クソゴミニート達め!!








まあ兄さん達に歯向かえるわけもなく、ボケはその罰ゲームの内容をその場で正座させられながら聞いたのだった

しかもその内容がもうエグくてエグくて、




「なんでこんなことに.... 」






僕は自分の手の平に乗せた綺麗なペンダントを見つめた
そうこのペンダント、今回の罰ゲームそのもの。



























ーーーーーーー








『俺、良い罰ゲーム思いついたんだ〜♪』


『なになに!!野球!!?!?』

『落ち着けじゅうしまあ〜つ?アンダースタンド??』

『じゃあ!BL!?!!??』

『んなわけあるか!』

『僕を殺す気!?色んな意味で!!』

『ちょっと〜 チョロ松もトド松も静かにしろよ、俺が今話してるだろ?』

『わかったから早く言ってよおそ松兄さん、この死亡宣告されるまでの時間が嫌なの僕は!』


『はーいーはい(笑) この前皆で見た映画!覚えてるか?レオ様のやつ!』

『キャッチミーイフユーキャン。』

『よく覚えてるな一松。』


『そ!それのあの女の人たちを落とすテクニックあるだろ?ペンダントをチラッとみせてぇ.... 』


『まさか、、』

『まさか.... 』

『そのまさか〜!それで、ナンパしてこいトド松♡』





























ーーーーーーーー














「最低か!?あのクソ長男!!」

























“Catch Me If You Can” という映画は若かりし頃のレオナルドディカプリオ主演の名作で家庭崩壊した家を飛び出した天才青年マイケルが、パイロットや弁護士などの様々な職業になりすましながら世界を飛び回るという詐欺師の映画だ。

















次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ