拍手御返事

温かい拍手とコメント、本当にありがとうございます!!
◆雪様へ 

雪様、お久しぶりです。実は真咲も雪様と連絡をとりたいと思っておりました。要するに雪様不足です(笑)
勿忘草のヒロインについて、お答えします。ヒロインは、初恋の彼が死んだ事実を認めた上で、彼と共に自分も同じ時間にいよう、何一つ忘れないでいようとしました。ですが、ヒロインの心の中で彼はある意味「信仰」の対象になっています。もともと死を望む傾向にあった自分を「彼を愛するに相応しい人間は自殺したりしない」という理由で律していました。自分の死の先には無しかない、おっしゃる通りです。だからこそヒロインは、死にたかった。早く無になりたかった。でも死んだら家族が悲しむ、という理由では世界から与えられる苦痛に耐えられなかった。ただ、「彼のため」なら耐えられた。ヒロインにとって、体を求めたりすぐに別れたりする所謂一般的な恋愛は、穢れたものでした。自分の愛は特殊で歪んでいるけれど、誰よりも清らかなものであるから、それを守るために生きていた。こんな風に人生を懸けてたった一人を愛して死んでいく人間もいるのだと示すために。それくらい誰かを愛することが人間にはできるだと、自らの青春と人生を懸けて証明したかったんです。でも多人数からの恋愛感情によって、その命懸けの決意に揺らぎが生じてしまった。彼以外の誰かを思ったり考えたりすることは、ヒロインにとって「彼への愛」に対する裏切りだった。だから自分が許せなかったんです。綱吉に許してもらったのは、「自分で自分を許す」ことを許してもらったんです。人の死は、どんなに愛おしい人間のものでも、いつかは思い出になるのだと、ヒロインは痛いほど理解しています。
生きたいと強く願ったのは、他の誰かを大切にしても彼を愛していていいのだと、沢山の人からの愛情によって気付けたからです。
雪様も罪の意識を自分で自分に架さないでください。他にも何でもお答えします。

2016/12/30(Fri) 00:16

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