勿忘草の心
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□11.慕情
――すべての日がそれぞれの贈り物をもっている。
□12.嫉妬
――『善はどのように定義されるべきか』と問われるならば、私の答えは、それは定義できないということである。
□13.波乱
――確実な平和は、期待されるだけの勝利にまさり、かつ安全である。
□14.自覚
――語りえぬものについては沈黙しなければならない。
□15.誤解
――私は考える、ゆえに私はある。
□16.月影
――竪琴を弾くことを学ぶ者は、竪琴を弾くことによって、竪琴を弾くことを学ぶ。
□17.焦燥
――意志というものは、純粋にそれ自体として考察するなら、認識のない盲目的で、とどまることのない衝動であるにすぎない。
□18.虚勢
――哲学者のふりをすることはできるが、雄弁家のふりをすることはできない。
□19.困惑
――生まれながらに欠点のない人間などいない。最上なのは、欠点が少ない人間だ。
□20.混迷
――言語記号が登場する以前の思考には、何一つとして明瞭に識別されるものはない。
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