勿忘草の心３
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□1.経過
――人間各々の価値は、その人が熱心に追い求める対象の価値に等しい。
□2.好機
――およそ世にあるもので、最も公平に分配されているのが良識である。
□3.彼方
――無限に善と見なされ得るものはただひとつ、善なる意志以外に、これを考えることは出来ない。
□4.深愛
――愛情に満ちあふれた心には、悲しみもまた多いものである。
□5.哀憫
――恋は『自然』によって与えられ、『想像』によって刺繍されたカンバスである。
□6.無知
――実在はただ一つであるが、賢き人々はこれを種々によびなす。
□7.理由
――すべて人間は生まれながらにして知ることを欲する。
□8.無題
――人間は歴史を作る。しかしそのことを知らない。
□9.苦悩
――私は、知らないから、そのとおりに、また知らないと思っている。
□10.危機
――愚者と死者のみはけっして己の意見を変えない。
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