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ー翳の回廊ー
見つけてしまいましたね…?
※注意書※
表に置けないダークな短文、または大人向けテイストな短文を衝動的に載せています。
暗い話や過激な表現が苦手な方、うっかり迷い込んでしまった貴方は速やかに宴の広間までお戻り下さい。
◆白紙(幸政)
「幸村、何故貴様がこのような…!!」
「自分に懸想する男の元に、無防備で来る貴方が悪いのですよ」
とっておきの茶葉が手に入ったと呼び出され、政宗は真田庄を訪れた。
初めは和やかに言葉を交わしていた二人だが、政宗の口から兼続の話が出ると突如幸村は政宗を床に組み敷いたのだった。
「ぁっ…離せ幸村!貴様も知っておる筈じゃ、儂は兼続と…!」
「その名を口にしないで下さい…今貴方を抱いているのは私なのですから」
「くっ…ううっ…!」
叱責するように激しく突き上げられ、政宗は出そうになる声を必死に殺す。
「っう…んんっ…!」
「矢張り初めてではないのですね…もう此処をこんなにされて」
「ひぁっ…ん!!」
後ろから犯されながら前を弄られ、政宗は思わず身を捩った。
「可愛らしい人だ…それを兼続殿が独り占めしていただなんて、本当に殺したいぐらいです」
肌を愛撫しながら呟く幸村の声色に、政宗は背筋が寒くなるのを感じた。
「ぅ…止せ…兼続に手を出すな!」
兼続も相当に腕が立つ。
しかし、幸村は武芸では鬼神と呼ばれる程の腕前だ。
その幸村に掛かっては、兼続とてどうなるかは分からない。
「不愉快ですね」
政宗の言葉に、幸村は苛立たし気に政宗の胸に爪を立てた。
「ぃあっ…!!」
びりりとした痛みと付随する快感に、政宗は白い喉を反らす。
「呼ぶな、と言ったでしょう?酷くされる方がお好みですか?」
「あうぅっ…厭じゃ、離せ!」
「厭がる割にはちゃんと反応されてますよ?兼続殿に、一体どれだけ抱かれたのですか?」
「う…っ…ゃ…あ…」
「今までどんな風にあの方に抱かれていたのですか?」
「…幸村…厭…っ」
「それでは答えになってませんよ?まあ良いでしょう。いずれにせよ、すぐに私の抱き方に慣れて頂く事になるのですから」
「あああっ…!!」
幸村の上に半ば座らされるような形で奥を犯され、政宗の喉から悲鳴が洩れる。
「ひっ……いやぁっ…!!」
体を固定され逃れる事も出来ぬまま、政宗は最奥を押し広げられる感覚に身悶える。
「ああ、政宗殿…気持ち良いです…」
「んんっ…!!」
うっとりと腰を使う幸村に口づけられ、政宗の頭は次第に霞がかってくる。
「はぁっ…ああっ…!!」
「それにしても華奢な体ですね、気をつけないと壊してしまいそうだ」
「うぁっ…あうぅっ……!」
「もっと感じて下さい…貴方の声を聴きたい」
「んっ…んーっ!!」
弱点である胸を弄られ、政宗は首を横に振る。
「ああっ…あっ…いや…兼続…」
思わず口走ったその声に、幸村が眉をぴくりと吊り上げる。
「あっ…やっ…ひあっ…ああっ!!」
「余程手酷く抱かれたいようですね」
「ひっ…ああっ…ああっ…!!いやだ…兼続…かねつぐ…っ!!」
尚も兼続の名を叫び続ける政宗に、幸村の瞳は狂気に燃える。
「…良いでしょう。貴方を壊してしまわぬよう、優しく抱いて差し上げようと思いましたが…気が変わりました」
「あ……いやっ!!!?」
「記憶を全て塗り替えて差し上げますよ、二度と兼続殿の事など思い出さないようにね」
「止めっ…幸村…厭じゃっ…ああっ…やっ…!!」
「政宗殿、私は今から貴方を壊します」
「ひっ…!!やあっ…助けて…兼続…兼続…あっ…あああーっ!!!」
声の続く限り、政宗は兼続を呼んで泣き続けた。
しかしやがて力尽き、幸村に弄ばれるだけの空虚な愛玩人形と化したのだった。
2013/05/29(Wed) 12:22
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