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ー翳の回廊ー
見つけてしまいましたね…?
※注意書※
表に置けないダークな短文、または大人向けテイストな短文を衝動的に載せています。
暗い話や過激な表現が苦手な方、うっかり迷い込んでしまった貴方は速やかに宴の広間までお戻り下さい。
◆愛反する(清三)
「う……」
三成の姿を見つけた時、そのあまりの酷さに清正は思わず言葉を失った。
着物は所々破れ、唇の端が切れている。
袴の剥ぎ取られた白い足には、誰のものとも分からない精液が大量に付着していた。
「三成、しっかりしろ!」
清正が抱き起こすと、三成は気怠そうに細く目を開いた。
「きよ…まさ…?……離せ!!」
暫く意識が混濁していたが、やがて気がついたように三成は清正の手を跳ね除けた。
「痛っ!助けて遣ったのにそれはないだろ!」
抗議する清正を、しかし三成は険しい瞳で睨みつけた。
「頼んでなどいない!とっとと何処かへ行け!!」
「その格好で強がるな」
「うるさい、触るな!!」
手当てをしようとすると暴れる三成に、清正は小さく舌打ちする。
「…そんな態度だから同僚達にヤられたりするんだ!」
秀吉の支配が行き渡っている領内で、三成に手出し出来る者がいるとすれば、それは同じ秀吉の側近しかいない。
三成の出世を妬む者達が徒党を組んで襲ったものだと、清正は確信していた。
清正の一喝に三成は少し怯んだが、直ぐに生来の横柄さを取り戻した。
「別に…暇だったから遊んで遣っただけだ」
髪を掻き上げながらそう言うと、三成は清正を挑発するように足を広げた。
「なんなら清正…お前とも遊んで遣ろうか?」
嘲るような瞳で、三成は清正を見上げた。
人を寄せつけない鋭さを持つ瞳…しかしそれは、周囲の悪意や好色の目から自らを守る手段である事を清正は知っている。
「どうした清正、何を黙っている」
太腿につけられた、赤い跡が生々しい。
だが、自ら晒しているその体は、小刻みに震えていた。
「意地を張るのも大概にしろよ。それに散々まわされた後の奴を抱く気にはなれない」
三成を落ち着かせる為、清正は敢えて突き放すように言う。
それは三成を気遣っての言葉だったが、途端に切れ長の瞳に赤々と火が灯った。
「同情のつもりか…?貴様如きに同情される謂われはない。どうせ貴様も本心は、奴らと変わらぬのだろうが!」
その言葉に、清正の血が沸騰した。
頭では、それが三成の強がりだと分かっている。
しかし、差し出した手を全て拒絶しようとするその態度に、清正は我慢がならなかった。
「まだ…痛い目に遭い足りないらしいな」
気がつけば、清正は三成を地面に引き倒していた。
「あっ…あっ…あぁっ!」
半ば強引に挿入すると、清正は抉るように三成の体内を突き回す。
「ううーっ!」
他人の体液で慣らされた体は清正の大きさにもあっさりと順応し、それが清正を酷く苛立たせた。
「何人にまわされてんだよお前は」
「ひっ…あ…あぁっ!」
目の前にある三成の白い胸や首にも、無数の赤痣が刻まれている。
その痣に噛みつくように、清正はそれを何度も上書きしていった。
「あっ…くっ…ぅ…はぁっ…!」
頼りなく痙攣する華奢な体に他の男も触れたのかと思うと、清正の心は燃え上がる。
幾度も幾度も三成をなぶり、その姿に欲情しながら嫉妬する。
相反する二つの心が、いつしか清正を一頭の獣に変えた。
「あっ…ああっ…あぅっ…!」
「ほら、もっと鳴けよ。本当は滅茶苦茶にされて泣きたいんだろ?」
「ああっ…!止めっ…もう…!清正っ…!」
途中投げかけられた制止の声も、清正の耳には届かない。
「あっ…厭だ…厭だ…ひっ……ぃああああーっ!!」
清正が漸く我に返ったのは、三成の中で三度目の精を放った頃だった。
「気を失ったか」
ぐったりと倒れ伏す三成に、清正は微かに安堵の表情を浮かべる。
「馬鹿な奴…」
三成の濡れた頬をそっと拭うと、清正は低く独り語散た。
「俺を奴らと同じだと言ったな?だが、俺は違う…これからお前が泣きたい時は、俺がこうして泣かせて遣るよ」
その時口元に灯った笑みに、清正は気づいていたのだろうか。
呟いた本音は欲望か愛情か。
歪みつつある男の傍らで、三成はただ静かに寝息を立てていた。
2013/05/22(Wed) 11:28
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