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ー翳の回廊ー
見つけてしまいましたね…?
※注意書※
表に置けないダークな短文、または大人向けテイストな短文を衝動的に載せています。
暗い話や過激な表現が苦手な方、うっかり迷い込んでしまった貴方は速やかに宴の広間までお戻り下さい。
◆虎穴に入る(慶利)
「見つけたぜ慶次…っ!!」
慶次の逗留先を突き止めて、利家はその船に乗り込んだ。
目的の屋形船に乗りつけると、そこには遊女達と絡み合う慶次の姿があった。
「何だい叔父御、野暮だねぇ」
「黙りやがれ!今日という今日は逃がさねぇ!!」
「やれやれ…悪いね皆。これから叔父御と二人で大人の話だ」
観念したというように、慶次は遊女と船頭を降ろすと、再び船を川へと戻した。
「珍しいな慶次、お前が俺と差し向かいで話そうなんて」
二人になった船の中で、慶次と利家は膝を突き合わせて座った。
「よーし慶次、覚悟はいいか?」
「待ちなよ叔父御。折角こうして訪ねてくれたんだ、一つ俺と勝負しないかい?もし叔父御が勝てば俺は大人しく説教される、俺が勝てば…」
「上等だ、受けてやらぁ!」
「おい、叔父御。最後まで聞かなくて良いのかい?」
「俺は万に一つも負ける気はねーからな!」
「ふ…傾いてるねぇ、それでこそ叔父御だ!」
しかし、勝負は呆気なく着いた。
「…慶次、てめぇ…底ナシか…?」
空になった酒瓶が、床じゅうに転がる。
利家は堪らず降参したが、慶次の方はけろりとしていた。
「俺の勝ちだな」
「くっ…」
「さあ叔父御、言うこと聞いて貰おうか」
「まだ…だ」
「ん?」
「今度は相撲で勝負だ!!」
「おい叔父御…いや、いいぜ」
「おし、来い!」
「応よ!!」
力んだつもりだったが、足下の覚束ない利家はあっさりと慶次に倒されてしまった。
「浴びせ倒しで勝負あり、だな」
「くそっ…酒が入ってなきゃ…」
「はっは、さあてこれで決まりだ!貰うもん貰うぜ?」
「ああ、好きにしろ!」
「なら遠慮なく」
「……っ!?」
一瞬、ぎらりと慶次の瞳が光った。
その眼光に怯んでいると、上に乗り上げたままの慶次の腕が、いきなり利家の懐に押し入って来た。
「おっ、おい!金なら今出すから慌てんな!!」
むず痒い感覚に、急いで財布を取り出そうとする利家だが、その所作を慶次に阻まれる。
「金は要らねぇよ、だが叔父御…あんたを貰うぜ」
「な…!?」
「賭けに負けたのはあんただ」
「あっ…止めねーか!!」
「馬鹿だねぇ叔父御。虎の巣穴まで来ておいて、ただで帰れるとでも思ったかい?」
「っ…の野郎…どこ触ってやがる!?」
「叔父御のイイ所さ」
低く囁くと、慶次は日焼けした利家の首を、獣のように舐め上げる。
「ひっ…」
生暖かい感触に利家が顔を背けると、慶次は首筋からなだらかな丘陵を辿って胸の果実を口に含んだ。
「ふあぁっ…!?」
思いがけず甘い声が漏れ、利家は恥ずかしさに耳朶を紅く染める。
気を良くした慶次が利家の下着に手を入れると、其処は既にしっとりと熱を持っていた。
「っ…は…ぅああっ…離せ!!」
「濡れてるぜ…叔父御」
握り込むように性急な愛撫を施され、利家は引きつった悲鳴を上げる。
「ああっ…ああっ…ひぁっ…!!」
胸を啄まれながら男の弱点を刺激され、利家の体は溶けそうになる。
「ううっ…」
利家が高まった頃合いを見計らって、慶次は絡めていた指を外し、滴る愛液で潤されつつある蕾に自身を押し当てた。
「け、慶次…止めろ…っ…うあ゛あああーっ!!」
暴力的な大きさで後ろを引き裂かれる痛みに、利家は失神寸前になる。
が、慶次の方は手慣れたもので、すかさず利家自身に愛撫を加えると前立腺を的確に攻撃した。
「ひ…ああっ!!」
狭く収縮する内部に、慶次は満足そうに息を吐く。
しかし、その表情は直ぐに険しいものに変わった。
「感度も具合も最高だぜ叔父御?…だが気に入らないねぇ。あんたどこまで魔王に飼い慣らされたんだい?でもこれからはもう、この穴は俺専用だ」
「ぅっ…ぐっ…止め…慶次!!あっ…あああーーっ!!」
掻き回されて崩壊してゆく理性の中で、利家は狂った獣の猛る声を聞いた。
2013/05/11(Sat) 19:11
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