鬼小姑日記

伊達家中心短文。
特に鬼の傅役が幅をきかせている世界です。
◆フェニックス孫市 

兼続:と、いう事で片倉殿。
どうだ、政宗を私に任せてみないか?片倉殿とて四六時中政宗についている訳にはゆくまい。

小十郎:お断りです。
それに私が不在時の殿の子守りについては、専属の保父に任せてありますので。

兼続:専属の保父?


孫市:はっくしょん!!う〜、美女が俺の噂してやがんな。モテる男は辛いぜ。

政宗:要らぬ心配じゃ!それより孫市、銃の撃ち比べをするのじゃ!!

孫市:ん〜?またかよ。十中八九俺の勝ちだろ。

政宗:馬鹿め!そんな事は分からぬわ!!さっさと構えよ!=3

孫市:へぇへぇ。


兼続:孫市か…しかし、孫市に務まるのならば私にも!!

小十郎:無理です。彼はああ見えて、私も一目置く精神力の持ち主なのです。
あなたは女性に百遍以上振られても生きていられますか?

兼続:えっ、

小十郎:婦女子に歯が折れるほど往復ビンタされても、それを心から喜べますか?

兼続:な…

小十郎:女性からゴミ虫を見るような目で見られても全く凹まず、不死鳥の如くその日のうちに数十人の女性に声を掛けられますか??

兼続:うっ、

小十郎:あれほど振られまくって全てを否定されていながらも、尚も自分に酔っていられますか!?尚も自我を保てるのですか!?

兼続:ぐ…ぐっ…すいませんでしたぁ!!ガクッ…

小十郎:分かれば良いのです。
私の精神攻撃(姑攻撃)に耐え、皿に盛った数多の毒をより分け(よく女性に毒を盛られるので慣れてる)、私の拳を受けても立ち上がり(普段から打たれ慣れてる)…見事保父の資格を勝ち取ったのは後にも先にも孫市殿だけ…
私も彼の事だけは、認めざるを得ないのですよ。遠い目

兼続:孫市…何と大きい男だ!+


政宗:む、どうしたのじゃ孫市?

孫市:いや…よく分からないが、今すっっげぇ複雑な気持ちになってな。

政宗:??きょとん、


伊達家保父の絶対条件〜

それは、折れない心と不死身の肉体です。小十郎談

2013/06/02(Sun) 09:49

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