鬼小姑日記

伊達家中心短文。
特に鬼の傅役が幅をきかせている世界です。
◆気分は決死隊 

兼続:政宗、本当に良いのか?

政宗:ああ。儂が貴様と付き合っている事は小十郎にも話したのじゃ。今日兼続を家に連れて来るよう言ったのも小十郎なのじゃぞ?

兼続:そうか、では今日は正式な挨拶という訳だな。

政宗:固くならずとも良い、伊達家の者は皆気さくじゃ。小十郎〜!!

小十郎:殿、お帰りなさいませ!直江殿…
死地へ、ようこそ+ギラァッ

兼続:えっ…

政宗:小十郎、儂は奥へ入って支度を整える。案内を頼んだぞ!

小十郎:心得ました。

兼続:いや、ちょっ…今の…?待て、政宗えぇ!!

小十郎:では、参りましょうか=3ポム、

兼続:蛇に睨まれた蛙とは、きっとこんな気分なのだろうな…

小十郎:何をブツブツほざいてらっしゃるのですか?行きますよ。

〜〜〜〜

兼続:私は無事に越後の土を踏めるだろうか…。おお、そこにいるのは鬼庭殿か?

綱元:おや直江殿!今日はようこそいらっしゃいました死ね。

兼続:死ね!?気のせいか?今嫌な語尾が…

成実:おっ、直江じゃねぇか?遠路遙々良く来たな!

兼続:良かった、流石に成実殿はカラッとしている快男児…

成実:ははは♪でも帰りは生きて出られると思うなよ?

兼続:!?
か…片倉殿、実は私は体調が優れず今日の所は…!

小十郎:何と体調が!?それはいけません、殿の大切な方に何かあっては!!誰か、直ぐに匙を呼べ!!

兼続:か、片倉殿…ジーン+
そこまで政宗と私の事を…

医者:お呼びですか、片倉様。

小十郎:客人が体調不良を訴えている。直ちにこれで腹を切り開いて原因を調べてくれ+

兼続:片倉殿!!何だその凄いノコギリは!?

医者:ええっ、困ります!私にとてもそんな真似は!!

小十郎:いいから早くしろ!え?切っても治せない?大丈夫だ、一向に構わん!

兼続:博рヘ構う!!

小十郎:チッ…意気地なしが。
ああそうだ、直江殿。私ちょうど良い薬を持っているのですが+

兼続:薄セらかに禍々しい!!
片倉殿!体調は回復した、もう大丈夫だ!!

小十郎:……そうですかそれは残…良かった。では宜しければ庭を案内しましょう。

兼続:ああ、それは有り難い。密室ではもう、生きた心地がしなかったからな。

〜〜〜〜

小十郎:どうですか、伊達家自慢の庭園です。

兼続:これは素晴らしい!!見事な庭だ!…む?今その木陰で光った物は何だ??

バシュッ=3+

兼続:薄が!!今矢が鼻先を!!

小十郎:はっはっは、ご安心を。単なる鳥除け用ですよ♪
…おや?困りましたね誰かこんな所にはさみを出しっ放しに…狽ィおっと、手が滑ったー!!!
ジャキジャキジャキジャキーン!!!=3=3+

兼続:這博閧ェ滑ったと言う割には正確な狙い!!!!

小十郎:はぁ…はぁ…はぁ…よもや全て避けられるとは…意外とやりますね、直江殿。

兼続:ぜぇ…ぜぇ…ぜぇ……いや、そんな殺意丸出しで来られては、本気を出さねば死ぬからな。

小十郎:ふっ…そんな貴方になら、安心して殿を任せ……………………………
られる訳ねーだろ死ねイカがああぁーっ!!=這

兼続:這狽ヲえーっ!?!!(@□@;)


ザッ、、

義姫:あら?何かしら?さっきから、私の政宗がどうとか。

成実:あ、政宗の母ちゃん。実は今、政宗を嫁に欲しいって奴が来ててよ〜。

義姫:ピクッ。
あらいやだわ、それは丁寧におもてなししなくちゃ…私、台所で準備して来るわね♪

成実:任せたぜ〜!

綱元:では、私は廊下の罠の最終調整をして来ます。

成実:じゃ、俺も武器の在庫を確認しとこっと。


政宗:……む〜っ!兼続の奴め、遅いのじゃ!!(●ε´*)プンプン///=3=3


おめかしした政宗が呑気に怒り狂っている頃、当の兼続は死にかけていた…

が、決死の罠をかいくぐった実力が評価され、兼続は晴れて伊達家の面々に認められたのだった。

2013/05/15(Wed) 16:46

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