混沌の間

混沌が吹き荒れている…(p_-)

危険思想者な禍津が、思いつきで危険な妄想を呟きます。
ちょっとマニアックな武将ストーリーもあり。
◆特効薬 

スッ…

??:貴公、奥州伊達家の政宗殿とお見受けします。

政宗:如何にも儂が政宗じゃが…貴様は何者じゃ?裏道で待ち伏せなどしおってからに、この儂に何の用じゃ?

??:は。実は私の大事な弟が、病にかかり臥せっておりまして…。

政宗:それは気の毒な事じゃが、貴様の弟が儂に何の関わりがある?

??:関わりはあります。何故なら貴方は私の弟の病に効く、唯一の薬をお持ちだからです。

政宗:ほう、面白い事を言う。確かに儂は趣味で調薬もするが、その中に貴様の弟に効く薬があると申すか?

??:はい、少なくとも…貴方様はその薬をお持ちです。

政宗:ふむ…?不可思議な事もあるものじゃ。何処から儂の作る薬の情報を知ったのじゃ?

??:それは…ボソボソ。

政宗:ん?何じゃ!はっきり申せ!

??:…で、ございます。

政宗:?おい、もっと大きな声で言わぬか!!

??:大きな声では申せません。恐れながら、もそっとお近くへ。私は足を悪くしております故。

政宗:ふん、世話の焼ける奴じゃ。

??:恐れ入ります。

政宗:では申せ、貴様一体何者…ΣΣむぐっ?!

信之:ご挨拶が遅れました。私、信濃真田家の嫡男、真田信之と申します。弟の名は真田幸村。弟の恋の病に効く唯一の薬は、そう貴方様ご自身です。

政宗:んむっ、むっ、むーっ!?=3

〜〜〜

政宗:ジタバタ=3
ぷはっ…!貴様この儂に狼藉を!!赦さぬぞ真田信之!!

信之:そう睨まないで頂きたい。
…なるほど、大きな目だ。それに雪のような肌、女人のように華奢でしなやかな体つき…幸村が夢中になるのも無理はない。

政宗:馬鹿め!じろじろ見るでない!!貴様自分が何をしているか分かっておるのか?!

信之:ええ、大それた事をしているのは分かっております。しかしながら、可愛い可愛い弟の為…多少の犯罪行為も厭わぬ覚悟+

政宗:多少?何が多少か!!儂は伊達家の主じゃぞ!他国の王を誘拐するなど正気か!?これは国際問題じゃ!!貴様戦を引き起こす気か!?

信之:まさか。国主の貴方自身が我が手にあるというのに、それで兵を挙げるほど伊達は愚かではないでしょう。

政宗:くっ…!!貴様、何が狙いじゃ!!

信之:最初に言った通りです。貴方に弟を癒す薬になって欲しい…それだけですよ。

政宗:く、薬と言うても…;

信之:ただ、弟の側にいて下さればそれで良いのです。

政宗:馬鹿を申せ!何故儂が…!

信之:ちなみに反論は受け付けません。

政宗:っ!この儂が大人しく貴様の言うことを聞くとでも…

信之:聞かぬなら、聞かせるまでです。

政宗:ふざけるな!土豪の息子風情が!

信之:如何にも私は土豪の息子ですが、それ以前に幸村の兄です。

政宗:……は??

信之:貴方が大人しく幸村の物にならないと言うなら、ありとあらゆる手段を使って貴方を追い詰めます。例え何処へ逃げても、何年掛かっても…大事な大事な弟の為ならば、私は鬼にもなりますよ?

ニッコリ+

政宗:ぞおおっ…!

信之:外見を損なわずに貴方を虐める方法など幾らでもある。生まれて来たことを、心の底から後悔させて差し上げますよ。酷たらしい目にあって泣きたくなければ、、もうお分かりですね?

政宗:うっ…

信之:貴方が私から逃れる方法はただ一つ…幸村の側に居る事です。生涯をかけて、幸村の隣が貴方にとって唯一の安全地帯です。

政宗:…じわ…

信之:それから幸村から一尺以上離れない事。もしこの言いつけを破った場合はその都度罰を与えます。

政宗:ぐすっ…

信之:泣いても無駄です。貴方にはもう他に選択肢はありませんので+


〜〜〜〜〜〜

幸村:政宗殿…まさか貴方の方から交際を申し込んで頂けるとは///

政宗:………ぷるっ、ぷるる)))

幸村:しかし、何故そんなに怯えておいでなのです?何か怖い目にでも遭ったのですか??
なでなで))

政宗:すん、、ぐすん……えーん…!!
Σひしっ…!!=3

幸村: ジーン…/// Vv
政宗殿、ご安心下さい。この幸村、生涯をかけて全身全霊貴方をお守り致します!!+

政宗:うわーん、幸村〜!/// ΣΣぎゅぎゅーっ!!


信之:ふふ…吊り橋効果作戦、成功。


政宗の涙の本当の理由…そして物陰から見つめる兄の姿に、幸せ絶頂の幸村は気づく由もなかった。

2014/05/05(Mon) 10:44

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