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ー翳の回廊ー
見つけてしまいましたね…?
※注意書※
表に置けないダークな短文、または大人向けテイストな短文を衝動的に載せています。
暗い話や過激な表現が苦手な方、うっかり迷い込んでしまった貴方は速やかに宴の広間までお戻り下さい。
◆年下暴君(清三)
「ぁっ…んっ…ぅ…清正…もう…苦し…っ…!」
息も絶え絶えの三成を、清正は犯す。
追い出そうとするように自身を締めつけてくる三成の体内は、熱くて酷く心地が良い。
「何泣いてんだよ三成。いつもの生意気な態度はどこ行った?」
「うっ…っ…く…ぐすっ…」
「泣く程嫌か…?まあ当然か、俺はお前の左近じゃないからな」
犯され続けて泣きじゃくる三成に、清正は冷たく笑った。
三成の泣き顔に微かな罪悪感を覚えながらも、この残虐な行為にどうしようもなく興奮する自分がいる。
秘めたる想いを解放して、清正が三成を犯す事を決めたのは昨日の夜。
不意に顔が見たくなり、居てもたっても居られなくなった清正は、夜分に一人三成の執務室へ忍んで行った。
が、そこで清正が見たものは…清いと信じていた幼なじみの情事だった。
「は…ぁ…左近…いいっ…ぁっ…ああ…!!」
男に組み敷かれ、甘く淫らな鳴き声を上げる姿は、清正が知っている石田三成像を打ち砕いた。
裏切られたような衝撃…
しかしその後清正の胸に湧き上がったのは、今まで抱いた事のない程どす黒い欲望だった。
「あ…う…!」
翌日呼び出した三成を物置に押し込め、清正は今の凶行に及んだ。
泣き叫ぶのを、慣らしもそこそこに侵略したが、三成の其処は思いの簡単に清正を呑み込んだ。
それが清正には余計に気に入らない。
「お前…案外慣れてんだな。そんなに前から奴に抱かれてたのか?体で家臣を飼ってんのか、それとも単に男に犯られるのが好きなのか?」
三成をいたぶる言葉が、次から次へと口をつく。
「何とか言えよ、淫乱」
「ひっ…ああっ…!!」
辱めるように乱暴に性器を擦れば、三成は清正の指をしとどに濡らした。
「へえ、満更でもなさそうだな。ここ弄ると、まだまだ締めつけてきやがる」
「ゃ…!ふぁっ…あっ…あっ…あああっ…!!!」
三成の性器を弄びながら、追い立てるように前立腺目掛けて注挿すれば、三成は呆気なく清正の手の中に精を放った。
「あ…ぁうぅ…っ」
「いいざまだな」
達した衝撃でまだ痙攣している三成の体を、しかし清正は解放しようとはしない。
「うっ…動くな…!まだ止めっ…!」
「は?今だからいいんだろ?中がひくひく吸いついて、すげぇ絡みついてくる」
「ゃ…っ…言うなっ…!」
「褒めてやってんだろ、犯り心地がいいって」
「清正っ…!」
「うるせぇ!!」
三成の足を掴むと、清正は自らの上に三成を座らせるかような体勢でその隘路を犯した。
「ひあ…!!うっ…あっ…ああっ!!」
腰を埋める度に飛び跳ねる華奢な体に、清正の征服欲が満たされる。
「ゃ…清正…っ!」
泣きながら自身の名を呼ばれると、所有者の実感を味わう事が出来る。
「もっと鳴けよ」
「うっ…清正…きよまさっ…!」
縋るような瞳を蹂躙する優越感が堪らない。
「ほら、逝っちまえ」
「ああっ…厭だ…厭だっ!…あああああぁーっ!!!」
三成が二度目の精を放った時、清正も三成の中に自らの熱い欲望を叩きつけた。
「はぁ…はぁ……ぁ…」
力を失った人形のように、三成は弛緩した体を横たえる。
そんな三成を見下ろしながら、清正は無造作に着物を整えた。
「……何だよ」
清正が襟を正していると、三成の濡れた瞳と目が合った。
物言いたげなその目線に、ばつが悪くなり清正は三成に背を向ける。
「清正…」
何かを言いかけた三成を、清正は拒否権を与えぬ声で遮った。
「三成…また明日も此処に来い」
その言葉に三成がどんな顔をしていたのかを、清正はとうとう見れなかった。
「う…く…っ」
一人残された部屋の中、三成は声を殺して泣く。
全ては自分が招いた事。
清正に惹かれていながら想いを隠し、その代わりを左近に求めた。
そして三成は、清正にそれを告げる機会を永久に失ったのだった。
2013/05/10(Fri) 21:26
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◆続、虜囚佳人(幸政)
「もう、口も利いて下さらぬのですね…」
幸村は、政宗の唇を指でなぞりながら寂しそうに言った。
政宗が幸村に囲われてから、もう一月が経つ。
幸村は細やかに世話を焼き、政宗は生活面では不自由なく暮らしている。
が、相変わらず外には出られない。
そう、世間的には既に政宗は死んだとされているのだ。
『儂は既に死人じゃ。死人に言葉は必要あるまい』
そう言って、政宗が口を閉ざしたのは、当主不在の伊達家が取り潰されたのを聞いてからだった。
以来、幸村が幾ら誠意を尽くしても、政宗の表情から険しさが消える事はない。
「政宗殿はさぞや私をお恨みでしょう。しかし、少しは召し上がって下さらなければ体に毒です」
差し出された膳になかなか手をつけない政宗に、幸村は訴える。
しかし、政宗は黙って首を横に振った。
「政宗殿…分かりました、ならばお酒を用意させましょう」
政宗が拒否をすれば幸村はそれ以上無理強いはしなかった。
「さあ、極上の酒です。せめて一口なりとも」
痛ましい表情で懇願する幸村を暫し見つめていた政宗だったが、やがて気圧されたのか、その唇に酒を含んだ。
いざ飲み始めると渇いた喉に甘露は心地良く、政宗は続け様に杯を飲み干す。
しかし、三杯目に差し掛かろうという所で、ぐらりと視界が回った。
「大丈夫ですか、政宗殿?」
倒れ込もうとする政宗を、幸村はそつなく受け止める。
その口元には、微かな笑みが灯っていた。
「申し訳ありません政宗殿…その酒に少しだけ薬を仕込ませて頂きました。ご安心下さい、きちんと抜きさえすればお体に危険はない物です」
最も、と幸村は付け加えた。
「酒と一緒では、少々効き過ぎてしまうかも知れませんが」
「っ…!!」
途端に、政宗の体が火にあてられたように熱くなった。
「政宗殿、どうぞこちらへ」
花の散りばめられた寝台に政宗を押し倒すと、幸村はその首筋に口づけを落とす。
更に襟の合わせ目に手を入れると、白い体が魚のように飛び跳ねた。
「ううっ…!!」
幸村の手が肌を滑る度、政宗の全身を電撃が走る。
まるで骨がなくなったように力が入らず、嫌だった筈の幸村の侵略さえもあっさりと許してしまう。
「あっ…ああああっ…!!」
貫かれた瞬間、訳も分からず政宗は達した。
だが、幸村の責めは休む事を知らない。
「はぁっ…はぁっ…ん…ああっ!!」
体内を犯され胸を抓み上げられると、政宗の唇からひっきりなしに甘い声が漏れる。
「政宗殿…素敵です。その鈴のようなお声を、もっと私に聴かせて下さい」
「あう…ぁ、ん…やあっ…!!」
嫌々と首を横に振るが、幸村は容赦なく腰を進める。
「んっ…ふ…ぁう…やっ…あっ!!」
自身の体液で幾度腹を汚しても、政宗が解放される事はなかった。
「や…もう…怖っ……!!」
終わりのない快楽に政宗が啜り泣いても、幸村は愛おしそうに愛撫するだけで行為を止めようとはしない。
「ゆき…むら…っ!」
際限なく押し寄せる波にたまりかねて、政宗は幸村に助けを求める。
すると幸村は嬉しそうに目を細めた。
「漸く…また私を呼んで下さいましたね」
「ゆき……い…や…厭ああ…っ…!!」
垣間見えた男の狂気に、政宗は戦慄する。
しかし…
「政宗殿…もっと…もっとその瞳に私を映して下さい…私を呼んで下さい…愛しています…愛しています…愛しています…」
狂ったように囁かれる愛の言葉に、
ほんの刹那…この鬼になら喰い殺されて遣っても良いという想いが、政宗の胸をよぎる。
だが、それは一瞬の事…
やがてまた政宗は、恐怖と悦楽の深い闇へと堕ちて逝った。
2013/05/08(Wed) 17:28
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◆月のない夜(兼政)
「あっ…厭じゃ…!!」
視界の利かぬ中、為す術もなく後ろを犯される感覚だけが政宗の全身を支配する。
「やっ…何故…こんな…っ」
政宗の双眸は今、兼続によって布で覆われていた。
「何故?かつてお前は右目を失い、今また左目は要らないと言う。ならば覆ってしまえば良い。私は何か間違っているか?」
「要らぬなどとは言っておらぬ!」
「ほう?それが闇雲に戦場へ飛び出して、危うく左目を射抜かれそうになった男の台詞か?」
「それは…貴様には関係なかろう!!」
「関係ない、か」
「んんっ…!!」
無防備な胸を強く摘まれ、政宗は思わず後ろへ仰け反る。
「確かにお前が両目の光を失っても、私に不都合はない。いや…むしろ好都合と言うべきか」
「なっ…!?」
「光を失えば、お前は伊達家の当主としては不適格と見なされるだろう。さすれば残っているのはただ養われるか、人質として使われる一生…もしそうなれば」
「は…ぅ…!」
「私がお前を囲って遣ろう、『慰み者』としてな」
「はっ…誰が……ぁっ!!」
「ほら、その様では抵抗すらかなわぬぞ。その容色で目を失い敵にでも捕まれば、お前がどんな運命を辿るかは目に見えている」
「んっ…くうっ…!!!」
嫌がる政宗を呆気なく捕え、兼続は細い腰を容赦なく穿つ。
「はぁ…あっ…厭ぁっ…!」
穿たれる度にびくびくと動く政宗自身をやんわり握ると、兼続は注挿に合わせてゆるゆるとしごいて遣る。
「ひ…あっ!?ゃ…いやじゃ…厭っ…!!」
「嫌か?しかし、随分と悦んでいるよう見えるが」
「ひあぁっ…!」
全身を桜色に染め、政宗は兼続の手管に乱されている。
只でさえ感じ易いものが、視界を塞がれる事で更に増幅させられるらしい。
「やっ…厭…いやぁっ…!」
痛々しい程細い手足が痙攣するのを見ると、兼続の胸には罪悪感と共に言い様のない高揚感が生まれる。
「政宗…」
「ひっ…!」
耳朶を甘噛みすると漏れる可愛らしい声に気を良くした兼続は、労るように胸の突起を愛でて遣った。
「うぁっ…あ…んっ…あああっ…!!」
「良い声だ」
「は…っ…か…ねつぐ…っ」
「さて政宗、そろそろ反省したか?」
「くっ…ふざけるな…貴様この儂をなぶり者にしおって…赦さぬぞ…!!」
「まだ仕置きが足りぬようだな…まあいい、時間はたっぷりある。ふっ…お前がその気なら、私は決して『前』には触れて遣らぬぞ?お前がそのままどこまで意地を張れるか見物だな」
「な…!?ひっ…待…あうっ…あ…あっ…あああっ…あっ!ああーーっ!!?」
結局政宗がすっかり気を失う迄、兼続の仕置きは続いた。
「政宗!政宗…?全く仕方のない奴だ」
倒れ込んだまま動かない政宗の目隠しを、兼続はそっと外して遣る。
「う…」
それが眩しかったのか、政宗は涙に濡れた虚ろな瞳を微かに開き、兼続を見た。
「月が…また顔を出したか」
愛して止まない光が己を見つめると、兼続は安堵したようにまだ意識の定まらぬ政宗の髪を愛撫する。
「あまり私を心配させるな、政宗」
政宗に小袖を掛けて遣ると、兼続は愛しい青年の代わりに負った矢傷を治療すべく、一人部屋を後にした。
2013/05/06(Mon) 15:56
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◆身代わり(清三?)
「あっ…ふぁ…あぁっ…!」
目の前で繰り広げられる光景に、三成は目を疑った。
秀吉からの命令を通達するため清正を呼び出した所、手が放せないので屋敷へ来いと返答された。
だが、こうして三成が訪ねて見れば、信じられない事に情事の真っ最中だったのだ。
「何の真似だ清正!」
人一倍規律に厳しい三成は、清正の行儀の悪さに露骨に眉を顰めた。
「あ?来たのか三成」
「来たのか、ではない!事前に使いが行っている筈だ、この有り様は何だ!!」
三成の唇は、怒りと嫌悪に震える。
「そうかりかりするな三成。後でお前にも回して遣ろうか?」
「ふざけるな!秀吉からのお達しを何と心得る!」
「分かった分かった」
「ん…殿……」
三成の剣幕に、清正は面倒そうに組み敷いていた小姓の体を離す。
その刹那、三成の顔色が変わった。
「!!!」
「どうした三成?」
興奮状態から一転、蒼くなった三成に清正は口の端を吊り上げて微笑する。
しかし、三成の目は清正が抱いていた小姓の顔に釘づけになっている。
「お初にお目にかかります…治部少輔様」
小姓が型通りの挨拶をしたが、三成の耳には聞こえていない。
「新しく召し抱えた小姓だ、利吉という」
清正が横から口を添えると、固まっていた三成の肩が漸く動いた。
「新しい小姓だと…どういうつもりだ!!」
「どうもこうもないさ、出掛けた先でたまたま拾った。なかなかに使えるからいろんな場で重宝してる、それだけだ」
「馬鹿な…!」
さらりと流す清正だが、三成の顔からは激しい不快感が読み取れる。
何故ならば…
「そんなに似ていますか?私と治部様は瓜二つだと、皆が口を揃えて言うのですが」
若干本人より柔らかいが、それでも三成に生き写しの顔と声で、利吉は白い首を傾げた。
「…っ不愉快だ!!」
利吉の言葉に弾かれたように、三成は立ち上がる。
三成にしてみれば無理のない事だった。
誰より信頼していた幼なじみが、己に瓜二つの男を抱く姿を見るのは当然愉快ではない。
「三成、用事は良いのか?」
「別の者に来させる!!」
「あん…殿…っ」
そうして三成が立ち去ろうとする最中にも、清正は利吉を抱き寄せて愛おしそうに胸に顔を埋めている。
「貴様等は正気じゃない!!!」
利吉と清正の痴態を直視出来なくなり、三成は障子戸を叩きつけるようにして部屋を出て行った。
ばたばたと遠ざかる足音を聞きながら、利吉はくすくすと笑い出す。
「うぶなヒト。評判以上だね…からかい甲斐はあったけど」
「ああ…」
「でも、あれじゃ殿が可哀想。いっそ無理矢理押し倒してみれば?」
「無駄だ。あいつは、いつだって豊臣の事で頭が一杯だからな」
「不憫だね…殿もあの人も。まあ人肌が恋しければ、私はいつでも抱かれて差し上げますよ…愛しい治部殿の代わりに、ね」
ふと憐れみと慈しみの混在する表情で、利吉は主を見上げた。
「ふん…」
清正は自嘲気味に笑うと、利吉の体を床に磔た。
「あ…あっ…いい……清正……!もっと深く…清正……清正…っ…」
注挿を開始すれば、零れるのは愛しい相手を模した声。
本人より少し高くて淫らなその声に微かに眉を寄せ、それでも己に従順な姿に堪らなく欲情する。
歪んでいる、と清正は思う。
「三成…!」
小さく想い人の名を呼ぶと、清正は利吉の奥に熱いものをぶちまけた。
2013/05/03(Fri) 21:01
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◆従属(信利)
酒宴の後、利家は一人信長に呼び出されていた。
呼び出されたのは、信長のごく私的な部屋で、立ち入る事が出来る者は限られている。
その場所は、かつて若き利家が信長の寵童として侍っていた空間に似ていた。
そして今、主君信長は白い小袖一枚の姿で延べられた床に横たわっている。
「利家、近う」
部屋の隅で状況に戸惑っている利家を、信長はかつてのように間近に呼び寄せた。
「は、はい…!」
利家が信長と二人きりになるのはもう数年振りになる。
しかし小姓の時とは立場が違うのだから、これからもたらされるのは何か余程重要な密命に違いない。
妙な緊張を押し切って、利家は主の前に膝を進めた。
が、
「遠い」
信長より一歩手前の位置で頭を下げていると、頭上から低い声が降ってきた。
「えっ」
反射的に利家が顔を上げると、信長の鋭い瞳が微かに笑っていた。
「あ、あの。それ以上近づくと…俺、殿のお床に登っちまいますが」
「…で、あるか」
悪戯を思いついた時だけ現れる主の表情の変化に胸騒ぎを覚えながらも、利家はおずおずと尋ねてみる。
「わっ、!?」
その瞬間、利家は強い力で信長の腕の中に引きずり込まれた。
「の、信長様!何を!?」
突然体をひっくり返され慌てる利家の耳元に、信長は低く囁いた。
「利家…久々に、うぬを愛でたくなった」
ざわり、と利家の顔から血の気が引いた。
利家が信長の相手をしなくなってからもう随分経つ。
その間利家は、他の男にも抱かれてはいない。
抱かれる立場であった事さえ忘れる程だ。
今から抱くと言われても、心も体も準備は出来ない。
「お…お戯れを!」
脱がしに掛かる主君の手を、無礼に当たらないよう退けようとする。
しかし、その程度の抵抗では意味をなさず、信長の手は事もなく利家の懐へ侵入した。
「んあっ…///」
突然摘まれた弱点に、利家の唇から掠れた声が漏れる。
「やぁっ…あっ…!」
「変わらぬな」
指の腹で胸の飾りを弄びながら、信長は利家をからかう。
「止めっ…勘弁して下さい…!」
いい大人になってまで玩具にされる恥ずかしさに、利家の目尻に涙が浮かぶ。
その態度が、更に信長の加虐心を煽る事を利家は知らない。
「うっ…俺は床を退いてから随分経ちます…!俺みたいなの相手にするより…もっと若くて綺麗なのが…っ」
「無価値。うぬの具合が最も良い」
「ひっ…!?」
臀部を剥き出しにされ、冷たいものが垂らされると利家は思わず悲鳴を上げる。
「ゃっ…!お、お待ち下さい!」
「抗うか、それも一興」
「い…厭です…俺っ…」
潤ったものの、まだ固い蕾に巨塊の先端をあてがわれ、利家はがくがくと震える。
が、信長は構う事なく香油の滑りを借りて利家の隘路を一思いに貫いた。
「あ!あ゛あぁっ…!!」
処女を無理矢理拓かれるような痛みに、利家の頬から涙が伝う。
「うぬを初めて抱いた日を思い出す」
「うぅっ…」
「流石は信長が秘蔵した体よ」
激しい締めつけに満足しながら、信長は深く狭い内部を犯していく。
「…あっ…止めっ…!」
不意に脊髄を稲妻が走り、利家は体を波打たせる。
信長は利家の体を知り尽くしている。
始めこそ苦しさが勝っていたが、程なく蹂躙される苦痛は快楽へと昇華した。
「あっ…あっ…駄目です…信長様…!」
「うぬの体は悦楽に逆らえぬ」
「やっ…俺…俺はっ…!」
「以前より更に、艶も具合も増した…な」
「んっ…ふ…ぁ…ああっ…!」
「存分に鳴け…我が犬よ」
「んあっ…やぁっ…ああーっ!!///」
快楽に溶かされる意識の中で利家は、一度は外された鎖が再び自らの首に巻きつくのを感じていた。
しかしその鎖の下支配される感覚は、彼にとって酷く甘美な悦びを与える。
「矢張りうぬは被虐の素養がある…な」
健気な飼い犬の頭を撫でながら、魔王は密かに人の悪い笑みを浮かべた。
2013/04/30(Tue) 20:31
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◆脅迫(半官)
「っ……は…ぁ…///」
蛇のような舌が胸の飾りを掠める度に漏れそうになる嬌声を、低く押し殺す長身の男。
蝋のように白い肌の上に覆い被さるのは、小動物を思わせる愛らしい顔立ちの青年。
一見不釣り合いなこの二人は、しかし両兵衛と呼ばれている、羽柴秀吉配下の二大軍師である。
「官兵衛殿、可愛い♪」
「だ…まれ…」
微かに赤みの差す頬を楽しげに見下ろす半兵衛を、官兵衛は虚ろな目で睨みつける。
「またまた意地張っちゃって〜俺の手管にめろめろな癖に♪」
「ふざけるな…こうしなければ明日の軍議を欠席すると脅迫したのは誰だ」
「それはそうだけど〜そんなのは置いといてもっと楽しもうよ?官兵衛殿だって気持ち良いのは満更でもないでしょ?」
「下らぬ…私はその場凌ぎの快楽に興味はない。興味があるのは乱世の火種を絶やす事だけだ」
「もう、つれないなぁ…まあ、俺は官兵衛殿のそんな所が良いんだけどね」
「卿は趣味が悪い」
「そんな事ないよ、官兵衛殿可愛いもん。真面目で責任感強くて、頑張りで…男としては、守らなきゃ〜なんて思うよね♪」
「卿は阿呆か」
「あ〜酷〜い!俺、これでも真剣なんだからね!」
「だったら、こんな犯罪紛いの行いをするな」
「だってこうでもしなきゃ、官兵衛殿触らせてくれないじゃん!!」
「当たり前だ…」
「ほらー!!だからこうするしかないんだったら!!さ、早く!その綺麗な肌…隠さないで触らせてよ」
「ん……ぁ…っ///」
着物の合わせ目に潜り込んだ半兵衛の爪が胸に当たり、官兵衛は反射的に襟で遮る。
途端に、半兵衛の顔から笑みが消えた。
「逃げちゃ駄目だよ官兵衛殿。逃げたりしたら…ズタズタになるまで犯しちゃうよ?」
半兵衛の童のような顔立ちが、不意に刃の殺気を帯びる。
背中を走る冷たい感覚に、官兵衛は目の前の男が間違いなく今孔明と称される天才軍師である事を認識せざるを得ない。
「官兵衛殿…絶対逃がさない。必ず落としてあげるから」
不敵に微笑んだその顔に戦慄しながらも、官兵衛は抗い難い何かを感じていた。
2013/04/29(Mon) 21:35
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◆虜囚佳人(幸政)
「離せ…無礼者!!」
縛られた不自由な態勢のまま、政宗は冷たい石造りの床の上でもがく。
「政宗殿、暴れないで下さい。傷になってしまいますから」
そんな政宗に、幸村は困った顔で優しく手を差し延べる。
しかし今はその優しい物腰が、政宗にはかえって恐ろしかった。
「儂を斯様な処へ閉じ込めて…何のつもりじゃ幸村!」
「申し訳ありません政宗殿。父上の御命令だったので」
「父の命令、じゃと?」
「はい」
気色ばむ政宗に対して、幸村は至って冷静な返答をした。
「伊達家の当主が上田にいらしているものを、むざむざと帰す手はない、取り籠めて殺してしまえ、と」
「…!!」
身分を隠して参戦した筈だったが、政宗の身分は疾うに昌幸に見破られていたらしい。
政宗は自らの迂闊さを呪ったが、もう遅かった。
「…して、幸村。貴様が儂を殺すのか?」
最期を迎えるにしても無様な死に方はしたくない、政宗は毅然とした態度で幸村に問うた。
すると幸村は、何故か酷く可笑しそうに笑い出した。
「殺す?私が、政宗殿を?」
「何が可笑しい!」
「失礼しました、あまりに意外な事を仰有るものですから」
「意外?先程儂を殺すと申したではないか!!」
「政宗殿、思い違いをなさらないで下さい。父には殺せと言われましたが、私にそのつもりはありません」
「何!?」
幸村の不可解な物言いに、政宗は眉を顰める。
「殺す気はないと申すか」
「ええ、無論。ご安心下さい、此処は真田家でもごく一部の者しか知らない非常用の隠し砦です。此処に居さえすれば、誰にも見つからずに暮らしていけます」
「此処で…暮らす?馬鹿な事を…っ!?」
政宗が全て言い終わらない内に、その体がふわりと宙に浮いた。
直ぐに状況を把握出来なかった政宗だったが、目の前に迫った精悍な顔立ちを見て、今自分が幸村に抱きかかえられている事を知った。
「き、貴様、何を!!」
「貴方に見せたい物があるのです」
暴れる政宗を難なく抱えながら、幸村は砦には不釣り合いな一室にやって来た。
「ご覧下さい政宗殿、貴方の為に誂えました」
幸村の示すその先には南蛮仕様の毛氈が敷かれ、その上には見事な調度品が並べられていた。
「これは…」
「お気に召して頂けましたか?政宗殿、どうぞこの部屋をご自由にお使い下さい」
「幸村…何を言っておるのじゃ」
「今日から此処が、貴方の部屋です」
「ふざけるな!!」
「ふざけてなどいません」
不意に笑みを潜めた幸村は、傍らにあった寝台の上に政宗をそっと横たえると、優しくその唇を奪った。
「…っ!?…ん……んんっ…んっ…///」
口腔を蹂躙し尽くした幸村の唇が離れると、暫し茫然としていた政宗は頬を紅潮させて怒りを顕わにするが、幸村の腕からは逃れられない。
「貴様!!///」
身を捩って抵抗するものの、着物は空しくはだけられる。
「こ…殺せ!!」
帯を外され白い肌が露わになると、自らの運命を悟った政宗は体を震わせて叫んだ。
しかし、幸村はその叫びが聞こえないかのように、政宗の耳朶に接吻を落とす。
「……いや…っ」
「怖がらないで下さい政宗殿…愛しています」
「……儂を殺せ…幸村…っ」
「いいえ、殺しはしません…漸く愛しい貴方を手に入れたのですから」
「ゃっ…厭…あっ…あっ…やっ…あ、あああぁーっ!!!///」
部屋に焚かれた麝香の煙がすっかり尽きる頃…政宗の、所有物としての新たな生は始まった。
2013/04/29(Mon) 21:25
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