無双的駄文

□これぞ不義/兼政
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「…不義だ」

「は??」

茹だるような暑さの中、縁側で涼んでいた政宗の前に、突如あの男が現れた。

「不義」

「兼続貴様、何処から入っ…」

政宗の突っ込みは、いつも通りに無視される。

「実に不義!!」

「おい、兼続…」

「山犬っ、その格好は何だ!!」

「…格好じゃと?」

そう指摘された政宗の姿は…。

「汗の伝う白い顎、そのだらし無く肌蹴られた胸元」

「Σなっ…」

「捲り上げられた袖、惜しげも無く晒された白い脹ら脛…」

「おい、」

「桜色に上気した頬、苦しげに上下する胸、喘ぐような唇!!」

「///単に暑さにバテておるだけじゃー!!」

あまりに危険な妄想に、政宗は顔を赤くする。

「ななな何なのじゃ、そのいやらしい表現の数々は!!!?貴様儂をどういう目で見て」

「そのようなあられもない姿をして、私を誘惑するつもりか山犬よ!」

言いながら、兼続の手が政宗の襟元に伸びる。

その手を叩き落としながら、政宗はあらん限りの叫びを上げる。

「誘うかっっ!!貴様の存在自体が不義なのじゃ馬鹿めーっ!!!!」

その魂の叫びは、遥かお隣の上杉領迄届いたとか届かなかったとか…。




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