無双的駄文
□※天衣無縫の雲と竜/慶政？
5ﾍﾟｰｼﾞ/9ﾍﾟｰｼﾞ
｢いっ…厭じゃ…厭っ…！｣
後孔を弄られるおぞましい感触に、鳥肌が立つ。
しかし、大柄で剛力な慶次に体を固められている今、政宗が動かせるのは自分の首ぐらいしかない。
その首さえ、歯を立てられ吸われると、己の意志を簡単に裏切りそうになる。
政宗は、それが怖かった。
「ん…んんっ////…ぁう…止め…っ……ー！」
持ち上げた双丘の間を割って、慶次の武骨な指が零れた愛液を襞に順応させるようにうねうねと蠢いている。
「や…あ…ぁ…っ」
慶次の指が動く度に、政宗の腰が小さく揺れる。
「ふ…可愛いねぇ、政宗」
切な気に息を吐く政宗の姿に、慶次は激しく情欲を掻き立てられた。
「思わず喰い殺してやりたくなるぜ」
「ひ…!!」
低音の掠れた声に含まれた、獰猛な獣の狂気。
そして付随する色気に、政宗は耳から頭の芯までが犯されるような心地がした。
が、
慶次の次の行動は、そんな政宗を、一瞬で現実に引き戻すものだった。
「あっ…何…や…っ?!!」
不意に、其処に圧力を感じた。
「ひ…っ…厭ぁ……っ」
今まで入口を擽っていたそれが、侵入を予感させる動きに変わる。
身を固くして拒もうとすると、慶次は逃げる政宗の首から耳朶を舐め上げた。
「くっ…ひ、あ…んっ!!」
政宗の力が抜けたその瞬間を、慶次は見逃さない。
すかさず愛液の滑りを借りて、慶次の太い指が双丘の奥の小さな蕾に入り込んだ。
「っあ゛あァーっ!!!!!」
衝撃と強い圧迫感に襲われ、政宗は体を仰け反らせる。
「やっぱり狭いねぇ…指一本でもキツキツだ」
「ひっ…ひぃ…っ!!!」
確かめるように根元まで押し込まれると、政宗の喉から悲鳴が漏れた。
体内を拡げられる感覚に、ぞくぞくと寒気が走る。
「く…ぅ……っや…！」
丁寧に馴らされていたため痛みは少ないが、中で指が蠢く感触は蛇が這いずるようで気持ちが悪い。
「待ってな政宗、今…悦くしてやるぜ」
泣きそうな顔をする政宗の耳に、慶次は情欲を孕んだ掠れた声で囁く。
「ひっ…!?」
歯を立てられる耳朶に意識を取られていた政宗の下肢に、不意に甘やかな痺れが走った。
「あ…あうっ!!」
蕾に中指を差し入れられたまま、慶次の大きな掌で前を揉み込むように愛撫される。
「ひ…ぁっ」
もう片方の手は、ぐるぐると円を描くように政宗の小さな果実を弄んだ。
「ひ…ゃ…止め…!?ぁ…んっ！」
前を、内股を、撫でられ擦られる度に、抵抗する力が剥ぎ取られてゆく。
倒れ込んでしまいたくとも、支えになっている慶次の腕が邪魔をして身動き出来ない。
「うっ…ぅあ…っ///」
政宗は奥歯を噛み締めて、ただ慶次の愛撫に耐える。
しかし、慶次の節くれだった指が陰嚢の後ろを引っ掻いた時、政宗の腰が跳ね上がった。
「∑ひああぁっ!!!///」
其処を押し潰された瞬間、政宗は膝から崩れ落ちそうになった。
後ろに慶次が居なければ、そのまま失神したかも知れない。
しかし、不幸な事に政宗は慶次の更なる責めの所為で、意識を取り戻さざるを得なかった。
「良い反応だ。政宗、此処がお前さんのイイ所かい？」
慶次は手慣れた仕草で政宗を抱え直すと、指を奥まで押し込みながら再び同じ場所を押し上げた。
「あっ!!!厭あぁっ…///!!!?」
そのままぐりぐりと押しつけられると、堪らない感覚が腹から突き上がる。
「やっ…厭！ぃやだっ…!!」
黙っているとおかしくなりそうで、政宗は必死に首を動振る。
「止めよ…もう厭じゃっ!!」
「厭？相変わらず素直じゃあないねぇ。こんなにきつく締めつけて、厭な訳ねぇだろ政宗」
「…やっ…ほんとに止め…っ!!」
「ほら、自分で分からないかい？入り口こそお固いが、中はこんなに柔らかく絡みついてくるぜ。こんな名器はそうそうお目にかかれるもんじゃあない」
「ひあぁ…っ!!///」
「感じやすさも上々だ。これなら俺のが入った途端、ブッ飛んじまうかも知れないねぇ」
「ひっ…!?」
熱い息が耳にかかり、政宗は身じろぐ。
今自分を捕らえているのが本物の捕食者である事を、政宗は恐怖と共に認識せざるを得なかった。