無双的駄文

□竜の味噌汁/兼→政←幸
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「山犬!!先に到着した客人を放ったらかしとはどういう了見だ!!」

「馬鹿め!!主人を山犬呼ばわりするような男を、此処へ招いた覚えは無いわ!!」

「礼儀を知らぬ山犬が!!」

「馬鹿め馬鹿めっ!!」

「…あの〜」

二人の剣呑な遣り取りに、おずおずと口を挟んだのは真田幸村。

「申し訳無い政宗殿、共に行こうと兼続殿を誘ったのは私なんです…」

「何!?」

幸村の言葉に、政宗が勢い良く振り返る。

「実は、俺も声を掛けたんだがねぇ」

幸村に続き口を開いた慶次に、政宗は目線を向ける。

「てっきり兼続も一緒だとばかり…」

ポリポリ、と慶次が頬を掻く。

「私もそう思っておりました」

幸村は気まずそうに、政宗と兼続を交互に見遣るる。

「う…」

「政宗殿…」

済まなそうな幸村に、政宗も己の大人気無さを反省する。

元はと言えば、どうせ誘っても来ぬだろうと兼続にだけ招待状を出さなかったのは自分だった。

「もう良い、儂も悪かったわ…」

諦めたように息を吐くと、すかさず横に居た兼続がふんぞり返る。

「ふん、分かれば良いのだ山犬が」

「〜っ…///貴様には言っておらぬわ〜!!」

こうして政宗は、一際大きな声で本日三度目の大噴火を起こすのだった。
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