無双的駄文

□※愛のお仕置き部屋其弐/清三編
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「貴様の所為だ、清正」

「お前だろ、馬鹿」

閉じ込められた牢の中、三成と清正は不毛な口論の続きをしていた。

牢の中ー、といっても別に生命の危機に晒されている訳ではない。

二人は今、ねねの喧嘩のお仕置きを受けている最中なのである。

「お前のせいで俺まで…俺までおねね様に怒られたんだぞ!」

「知るか。五月蝿いのだよ貴様は」

「だからそういう態度はないだろ。こっちはお前を心配して言ってやってるってのに」

「それが余計なのだ。貴様などに心配される謂われはない」

「そうかよ!」

いい加減疲れた、と遂に清正もふてくされてしまう。

どうやら諭した所で時間の無駄だったらしい。

清正としては誤解されやすい三成の性分を何とかしてやりたいと思うのだが、これがいつも逆効果に終わる。

三成が根は悪い奴でない事は、長い付き合いの内に知っているつもりだ。

が、この横柄で歯に衣着せぬ物言いには途方もなく腹が立つ。

清正は眉間に皺を刻んだままごろりと横になると、壁を向いてふて寝を始めた。
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