気まぐれ協奏曲

□見かけで判断してはいけません
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「どうでしたか?」
「んー、まあまあかな」
「手応えアリですか」
「どうだか。とりあえず自己採点してみるよ」
「解答あるんですね」
「問題もあるしね」
「じゃあ私はその間アルトリコーダーでトルコ行進曲吹いてますね」
「何故!ていうか曲のチョイス!」
「マーチですよ、マーチ」
「だから何!」
「ではソナタにします」
「変えるんだ!それも結構変えるね!」
「カンタータでもセレナーデでもアンプロンプチュでも」
「よくそんなに曲の形式が出てくるね。というか最後の…」
「アンプロンプチュはピアノ独奏用ですよ」
「そもそも楽器が違う!ピアノじゃん!」
「いいですよね、ピアノ」
「弾けるんだ」
「いえ、全く」
「何なの、君」
「えへ☆」
「うわ、ムカツク。ていうかキャラ」
「そんな事より丸つけいいんですか?もう日が沈みかけてますけど」
「ああ!しまった」
「あらら」
「バカと雑談してたせいで時間が!」
「さりげなく失礼ですよね、部長」

―45分後―

「ふう」
「早かったですね」
「うん。3教科だけだしね」
「成程」
「何読んでたの?」
「これですか?」
「うん」
「『人をおとしめる十の方法』」
「最悪だー!」
「冗談ですよー。本当は『差別と分別』です」
「尚更悪いわ!」
「嘘ですよー。本当は経済指南書です」
「本当?」
「本気と書いてマジです」
「意味わかんないよ。今言う事じゃないよ」
「まあ本当に経済書ですけどね。(ピラ)」
「ん、本当だ。面白い?」
「ある程度は。暇つぶしにもなりますし」
「ふうん」
「ところで部長。模試はいかがでしたか」
「んー、まあまあってとこかな」
「どんな感じです?」
「少なく見積もって、こんな感じ?」

国語127点/200点
数学145点/200点
英語153点/200点
オーラル20点/20点

「……」
「…?」


おそらくランクSかAのみ



成績優秀部長

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