2課のつぶやき
□学園祭
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【天王寺豊 クラスメイト編】
――あああ゙
またやってもた
俺は少し前で踊るを麻奈見て後悔の溜息をついた
*****
事の始めは20分くらい前
同じクラスの3バカトリオの園田が麻奈に好意を持っている事を知った事
ソコに木村も加わってアイツが思いがけず人気がある事を知らされる
もちろん俺もアイツの事は大好きで好きで好きでたまらへん
普段アイツと仲の良い俺も好きなんじゃないかとつっこまれ、でも奴らには言えず、口から出たのは・・・
「お前ら趣味悪っ!麻奈みたいなあんなガサツ女のどこがええねん!」
それを発した時、偶然麻奈が後ろにいて・・・
ああああああああ゙
最悪すぎる
アイツは何も言わず去ってった
俺はいつもアイツには素直に言えず、後悔するのに
今回は最悪すぎた・・・
*****
目の前では園田が鼻の下を伸ばして踊ってた
次に木村も楽しそうに話ながら踊ってた
そして・・次に踊るのは俺の番・・・
前の奴とのステップが終わり麻奈と俺の手が触れた
けれど・・・会話もなく淡々とダンスをこなしていく
そしてアイツの手が後ろの奴へと繋がれていく
『キャッ!何?』
俺は無意識に手を引いてダンスの輪の中からを麻奈連れ去った
「こら!お前らどこへ行く!」
「天王寺!」
先生らの声なんて聞こえないふりをして…
体育倉庫の裏手側で俺の足は止まった
繋いだ手が熱い
俺はその手をグッと引き、胸に麻奈を抱きしめる
「さっきは・・・ごめんな。思てない事言うてしもた」
そう謝罪を呟いて麻奈の顔を見ると瞳が潤んでる
「泣くなや」
潤んだ瞳が妙に色っぽくて無意識に好きだと発してキスをしてしまう
『・・・・趣味悪いんじゃないの?』
「・・・・・」
『ガサツ女ですけど』
「だからすまんって・・・」
互いの視線が絡み合うと自然に重なり合う2人の唇
俺達は隠れるようにしてずっと唇を重ね続けた