天王寺 豊
□June bridal
2ページ/6ページ
『あれ?天王寺さん?』
駅に来て1時間くらい経った頃ようやく麻奈が駅に現れた
6月といっても何故か今夜は肌寒い
待ってた事を悟られないように俺は冷えた体を動かした
「お?麻奈今帰りか?」
『うん!今友達と別れて天王寺さんにメールしよっかなって思ってたからビックリ!今日は忙しかったんですか?』
「忙しくはなかったけど色々しててな」
『お疲れ様!あ!そうそうこれ見て!』
得意げな顔をして麻奈が目の前に花束を突き出す
『ブーケもらっちゃった♪』
ニコニコしながら幸せそうに花を眺める
しかし・・なんちゅう格好
いつもの麻奈とははるかに違う
髪の毛はアップにしてるし化粧もいつもと違う、服装だって何やフワフワしてるドレスみたいなん着飾ってて・・・
それに少し酒が入ってるのか頬がほんのり色づいてて・・
(ヤバっっ!可愛すぎるやんっっ!)
『・・さん?天王寺さん?』
いつもと違う麻奈の姿に見とれてしまって麻奈が呼ぶのをやっと気づいた