Identification case(未完)

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「…よし!安心した!俺達2課のおてんば姫を頼んだぞ!」


「え・・・?」

予想外の桐沢課長の言葉に何が何だかわからずポカンとした僕に桐沢さんがハハハと笑う


「全部知ってたさ」

「え・・・」

「俺だけじゃないぞ?2課全員知ってるぞ?」


「大体及川はわかりやすいんだ。何かしてるのは俺でもすぐわかったさ。確証を持てたのは花井から聞いた時だな・・・及川が宿直の時話してたんだろ?花井が言ってたぞ。そして天王寺が裏づけで鑑識に行ったり、京橋や八千草が尾行したりしてた・・・というワケだ」



桐沢課長は最初から知っていたんだ
及川さんと僕が勝手に捜査を行っていたことを

ただ心配なだけだったんだ…


「何かあったらいつでも言って来い!2人だけには限界もある」

「は…はい!」

桐沢課長はクスッと笑うと食べ終わった食器を手に取り席を離れる

「ああそうだ…木村、俺達が知っている事及川には言うなよ?な?」

「はいっ!」

つい大声で返事をする僕に苦笑いをすると桐沢課長はヒラヒラと手を振り食堂を後にした



なんて素敵な人なんだろうか
及川さんが信頼し、そして1課からの言葉を撤回させたい気持ちがよくわかった


犯人を見つけ平穏な市民の生活を守ると共に桐沢課長が率いる2課の信頼を取り戻そうと僕も強く心に誓った
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