2課のつぶやき

□学園祭
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【桐沢洋 教師編】

学園祭も終盤に近づき、恒例のフォークダンスが始まる

「おい?何やってんだ?」
『あ・・先生』

生徒は皆、ダンスの為に校庭へと集まっているが、俺の受け持つクラスの生徒であり、恋人である麻奈は1人体育館の入り口に腰を下ろしていた

『先生こそ…』

「俺は見回りだよ。早く行かないとダンスが始まっちまうぞ?」


本当は見回りなんて嘘だった

麻奈が他の男と楽しそうに手を繋いで踊るなんて見たくなかった
学校行事の一環だ、毎年行われているってわかっている
けど、見たくなくて…


『……ヤダ』

「は?」

『私…先生以外と踊りたくないよ…先生と踊りたかったなぁ…』

やべぇ…
嬉しすぎる…可愛すぎる…抱きしめたい

自然に体が麻奈に近づく





「遅れちゃう!早く行かないと!」


少し離れたところからこちらへ向かってバタバタと足音が聞こえる
おそらくここを通ってダンスの行われる校庭へと急ぐ生徒だろう

何もしてないとはいえ、こんな所で教師と生徒が2人きりは流石にマズイ

俺は麻奈の手を引き、体育館へと隠れる



「行ったな……うをっ!」

気付くとしっかりと抱きしめていた
そして麻奈の頬はほんのり紅く染まっている

その姿がまたたまらなくって…
俺は唇を重ねた


遠くで始まったダンスの曲に合わすようにずっとずっと重ね続けた
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