Sexual case

□FILE3
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――数日後

久々の公休で私は大学時代の友人と会っていた
ショッピングしてカフェして・・夕飯を軽く済ませたら映画を観る予定だ

「ね!麻奈、あの人超イケてない?」

隣を歩く友人が指す方を見ると野村さんが立っていた
『あ・・』

「何?知ってる人?」

『・・・ううん』

思わず嘘をついた
話かけたらいけないと直感した
だっていつものおちゃらけた野村さんとは別人で、今までに見たことのない固い表情をしていたから

何故か少し気になりつつも友人と映画館へと急いだ




「面白かったね」

『・・ん、そだね』

正直言うと映画に集中できなかった
あんなに観たかった映画なのに何故か頭から離れなかったさっき見かけた野村さんの姿

何でだろ
こんなに気になるなんて

友達と別れてからもずっとずっと野村さんが気になっていた




――翌々日
私はコンビを組んでる天王寺さんと今調べている違法ドラッグ売買の聞き込みに出かけていた

ここ最近、違法ドラッグ常用者による犯罪が増えている
犯罪に軽い重いもないけど軽犯罪者のほとんどが同じ種のドラッグを使用していたのだ

その内の1人が購入したと言う付近に今、出向いている

『あれ?』

「なんや?」

『今、野村さんがいたんですよ』

「は?見間違いやろ?何で野村さんクラスの人間がここにいてんねん!あの人達は俺らみたいに現場になんてほとんど出んやろ
及川、目もおかしなったんちゃう?」

『そうですよね・・って最後失礼すぎません?』

「・・・下手くそな1人ボケやな」

今朝、野村さんに挨拶したしその時に
「休みほし〜」
なんて言ってたから公休日なわけないし・・
天王寺さんの言う通り見間違いだ、きっと

そう思って再び車が走る方向へと目をやった




「ああ・・そういえばさっきお前が野村さんがいたとか行ってたとこら辺やったな・・半田さん堀沢さんが撃たれたん」

聞き込みや付近を捜査し終わって警視庁へ帰る途中天王寺さんが呟くように言った

「直接ではなかったけど一応上司やし手ぇ合わせに行くか?」

私達は小さな花束を購入してその場へ向かった
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