cigarette case

□FILE6
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結局昨日はコイツらと朝方まで過ごした
皆、床やソファーで仮眠を取り登庁に間に合うよう1度自宅に戻った
そして仕事が始まると昨夜の事が気分転換にでもなったのか、いつも以上に皆よくやってくれている



「八千草、及川、悪いが資料室に行ってくれないか?」

昨夜、過去の麻薬資料閲覧の話をしたから誤解したんだろう
「えっ?」と驚いた顔をする

「過去の麻薬資料は欲しいところだが、残念ながら別件の資料を取ってきて欲しいんだ。よろしくな」

「了解しました」と2人が部屋を出て行った






「ボス!」

数分前に出て行った八千草が息を切らし1人で戻ってきた

「どうした?」

「ボス報告です!
資料室へ向かう途中、午後まで堺警視監が庁内にいないと言う情報を得ました。なので今なら過去の資料が閲覧できると判断し麻奈ちゃんが探しています」

「・・・わかった。
よし!花井、俺も行ってくるから後は頼んだぞ」

それなら3人で手分けしたほうがいい
俺と八千草は資料室へと急いだ


資料室の利用には許可証が発行されないと入れない
まず及川が正当な手続きで許可証を手にして入室し、八千草が俺に報告後に許可証なく入室できるよう鍵を閉めそのまま持ってきていた


「あれ?開いてる・・」

閉めたはずの鍵が開いているという

「!!」

俺と八千草は顔を見合わせた


そして予感が的中した・・
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