Lovers Collection

□SOUL LOVE
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「へぇ。後藤がねぇ」

「ちょっ・・・昴さんっ。覗き見なんてダメですって」









木の陰から一柳さんとみゆちゃんが出てくる。






「い・・・一柳」



「犯人確保してお前ら探してたら偶然見ちまったんだよ」

「す・・・すみません」




みゆちゃんが謝る。






「後藤さんと及川さんが無事でよかった」

「犯人は確保されたのか」

「ああ。お前らのおかげだ」

「本当にありがとうございました」





そう言って二人は来た道を戻る。





「あ、後藤」

「・・・なんだよ」

「石神が代休にしろって言ってたぜ?とりあえず怪我、診てもらえ」

「わかってる」

「それから・・・及川と仲良くやれよ?」

「・・・うるさい」








二人の背中を見送って・・・










なんだか急に恥ずかしさが込み上げてきた。






「あ・・・あの、後藤さん」

「・・・一緒に来てくれるか?」

「はいっ」

「・・・及川」

「えっ・・・」








後藤さんの唇が重なる。





「一柳が及川をからかった時・・・なぜか面白くなかったんだが・・・お前を好きになってたからなんだな」

「後藤さん・・・」






もう一度抱き合って・・・キスをした。







ふいに心を奪った瞬間の あのトキメキよりも眩しい程に

いつか出逢う 夢の中 心のままに

待ちこがれていた あなたをこうして・・・
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